街角ピックアップ〜初ドリアン?初鰹?、タイで「果物の王」を食べられる時期は?
タイのドリアンの季節は東部や、中部では5、6月、南タイでは7、8月の4ヶ月とされてきた。現在では、2月〜10月まで9ヶ月、どこかの地方でドリアンの収穫があり市場に商品が並ぶ。・・・と、ある記事にあったのだが、先ほど見たTPBS(タイの公共放送)の記事には、タイ南部のチュンポーン県で中国向けの「季節外ドリアン」の栽培が盛んで、11月から4月までの半年が収穫期であるという。となると、家の近くの市場に出回るかどうかは別にして、タイのどこかで一年中、ドリアンが収穫され売りに出されていることになる。
季節外れのドリアンは3〜4割値段が高くなるそうだが、こうして一年中栽培するようになれば「季節外れ」の定義はどうなるのか?有名産地のいわゆる旬の時期、伝統的な意味でのドリアンの季節は5〜6月だろうと思う。おそらくそのあたりが基準になるのだろうが。
季節外れのドリアンが乾季に実をつける場合、雨に打たれないことで香りや味が芳醇になるが、殻が厚くなって、実が大きい割に中身が小さくなるらしい。ちなみに、この写真のドリアンは、3月31日にオンヌットの歩道露天で撮影。売り子のオバさんによれば、産地はラヨーン県、タイの東部である。この時期に市場に出されるものは、雨季が本格化する4、5月以降に収穫されるドリアンより、雨に打たれる事が少ないだろう。心なしか殻が厚く、実が小さいような気がする。
おそらく、バンコクの住人が、旬の初めのドリアンとして許容できるのは、この時期、3月終わりから4月初旬のドリアンまでではないか?ドリアン好きの上の娘が、「そろそろドリアンを買おうかな」とソワソワし始めた。
<了>
参考