街角ピックアップ~我が家の冷蔵庫に物がない!
バンコク市内のコンビニエンスストア
バンコクのロックダウンが長引く中、セヴンイレブンに代表されるコンビニエンスストアは、庶民の生命線になっている。営業時間は朝4時から夜8時までと短縮されたが、外出自粛が求められる昨今、家のすぐ近くにある買い物の場として圧倒的に便利なのである。アパートの下にあるコンビニなどは、わが家の大きな冷蔵庫がそこにある、という感覚で使っていることは、おそらく東京に住んでいる人と変わりない。セブンイレブンだけで、タイ全国に10,268軒、バンコクに4,566軒あるのである(7イレブンタイランドHPより)
最近、コロナ感染者が急増して、タイ政府は、中程度の症状の感染者は基本的に自宅療養にさせるように方針を転換したが、容体が悪化した時の薬のディリバリーがうまくいっていないという。そういう時、セブンイレブンに薬を置いたらどうか、という案が、FBの投稿に出てくるくらい、タイの庶民にとって身近な場所になっている。確かに、大手コンビニに業務委託すれば、バンコクすべてに薬をいきわたらせることは容易だろう。なにせ、100メートル歩くごとに、コンビニがあるのだから、良案と言える。(ちなみにタイで「セブン」と言えば、コンビニ全体をさす。コンビニエンスストアの直訳にあたるタイ語があるが、そちらはあまり通じない。)
その我らがコンビニに、今、異変が起きている。棚に物がないのである。毎日売れるはずの食料品のコーナがガラガラな一方で、ミネラルウォーターは店の一角に通路がふさがるくらいの勢いで置いていある。野菜などの青物はまったく姿を消した。買いだめによるものではない。店の人に聞くと、以前は毎日来ていた配送車が、もう三日以上来ていないのだそうだ。記事を検索しても、セブングループの配送車が、コロナ感染拡大でストップしたというニュースはない。(セントラルグループの配送センターがコロナで閉鎖されたとうニュースはあったが、もう何週間も前のことである)ロックダウンや夜間外出禁止令の影響かとも思うが、運輸関係の車両は、県外でも夜間でも許可があれば走れるのだから、セブングループほどの大企業に(タイ最大の財閥CPの傘下企業である)その辺そつがあろうとは思えない。
店の人に聞いたのがもう何日も前だから、同じような状況が一週間くらい続いているはずだ。今日はミカンとスイカが入ったそうだが、他のものは変わらないと言う。10年前のバンコク大水害の時にもこんな事はなかった。なにか、自分の冷蔵庫が荒らされたようなイヤな気分である。
<了>