瀬戸正夫インタビュー②〜軍属諜報員瀬戸久雄(その四)
akiyamabkk
瀬戸さんの父親、瀬戸久雄さんは、20代初め南洋に夢を託してシンガポールへ渡航。マレーシアのゴム農園で英国人に雇われながら医業を習得し、タイのプーケットで薬局兼医院を開業する。1931年、現地のタイ人女性との間に正夫さんが生まれるが、その年、満州事変が勃発、中国系住民の多いプーケットで医院を続けることができなくなった。しばらくバンコクで雇われ医師として働くうち、どこからかツテを得て、当時、日本軍の諜報活動の中心であったタイ南部のソンクラーに医院を開業する。瀬戸さんは、この頃、父親が軍にリクルートされ諜報員になったと推測する・・・。