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建設労働者のキャンプをロックダウン(マティチョン紙)

akiyamabkk


一面トップはやはり、コロナ。


◇「建設労働者の簡易宿舎をロックダウン」「軍、警察厳戒態勢。労働者の帰郷を懸念」「6月28日を待たず全ての場所で」「フェイスブックで労働者が逃げていく写真を暴露」「政府、賃金の50パーセントを支援」「バンコク市内110か所のクラスタ―を監視」「4161人感染、51人死亡」


※プラユット首相、バンコク首都圏と南タイ4県(ヤラ―、ナラティワート、パタニー、ソンクラーン)で、労働者の住むレイバーキャンプ(建設現場などの近くに設けられた労働者用の簡易宿舎)のロックダウンを命じる。が、医療キャスター、レップパンダ―氏のフェイスブックなどで、労働者が荷物をまとめて宿舎を出る写真が公開され、政府は新規制発令前の本日から、軍、警察による監視を強めている。また、上の最高警戒地域では、再び店内の飲食が禁止となり、営業時間も午後9時までに短縮される。規制の緩和から2週間もたたないうちのUターンに、政府の朝令暮改、迷走ぶりが批判されることは必至だろう。


◇「ベルギー、ポルトガルと激突」


※見出しでは「最強のベルギーチーム、<卵のお菓子>と激突」とある。明日のユーロカップの試合のこと。卵のお菓子、とはポルトガルのお菓子のことで(フォーイトーンという似たようなタイのお菓子の名前を当てている)、つまり、ポルトガルチームのことを意味している。こういうのは調べないとわからない。時々、見出しのわけがわからなくなる理由の一つである。


◇「元特殊部隊の殺人犯、保釈されず収監」「犯人の父親、鬱が悲劇の原因と述べる」「警察保釈に反対、裁判所、刑務所への身柄送付を認める。犯人の家族、被害者家族に謝罪」


※軍の元特殊部隊要員による連続射殺事件の続報。精神鑑定をやるそうで、保釈を認めるかどうかが、一応、ニュースのポイントになっている。タイの刑事訴訟法とその運用上の慣例では、日本よりも簡単に保釈を認めるので、こういう明らかな殺人犯でも(犯行の模様が監視カメラに残っていて、本人も犯行を認めている)一応、保釈の成否が議論になる。向かって左中央が検証時の写真。


◇「上院、拳法改正民主党案を審議、8つの条文に反対」「パイブンとバンヤットが議長を争う」「議場を殺菌、議員がコロナに感染」


※民主党の憲法改正案を上院が審議し、8つの条文に反対の意を示したが、選挙の条項では改正案を支持した。民主党の案では、選挙用紙は二つに分け、区割りを小選挙区400人、比例100人にする。(今の選挙法は、世界にも類のない異様なもので、根本的な改正が必要なはずなのに、民主党がこの程度の改正案しか出せないのは驚きだ)上院議員のコロナ感染が発覚し、両院層議会は一週間閉会となった。


◇「トン先生悲しむ。サメの子供、マハチャイ市場でキロ100バーツで売られる


※マハチャイの生鮮市場で、絶滅危惧種に指定されているシュモクザメの子供が、1キロ100バーツで売られていた。トン先生は、カセサート大学漁業学部の准教授のトン・タムロンナワサワット氏のこと。海洋資源保全のニュースなどでよく顔を出す先生である。マハチャイはバンコクの南に位置する県。タイ湾に面し、全国水揚げ量一位を誇る魚市場がある。ミャンマー人出稼ぎ労働者が多く、昨年12月からのコロナ第二波では、感染拡大の中心となった。


参考


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