唱歌「子供の情景」(6) 〜眠ってる
akiyamabkk
ひたひたとホッペをたたく赤ん坊の
おそろしいほどの手の小ささ
これは孫が生まれる3年ほど前に作った。前にも述べたように、まず絵を選んで、その絵からイメージして歌詞を書いた。絵の女性が赤ちゃんの小さな足を握っている、あれは、「どうしてもそうしたくなっちゃうだろうな」と思わせたのである。そして、孫が産まれると、案の定、自分もそうしたくなって、抱っこするたびに、ああいう風に足を握ることになった。
赤ん坊の目に自分の顔が映り込んでいることも歌詞にしたが、これは、カミさんが時々預かっていた近所の赤ん坊で確認した。上下逆さまに映っているのである。眼科医でもない限り、大人の目を、そこまで近くから覗き込むことはないだろうから、赤ちゃんとでないと、そういう経験はできないわけだ。これも、自分に孫が生まれると、何度も彼女の目を覗き込んだ。
絵はウジェーヌ・カリエール(Eugène Carrière)という人の作。「象徴派」とかいう画風の人らしい。よく知らないが、この題材には、こういう描き様がいいように思った。じっと見ていると、涙が出てくるような絵だ。
<了>
以下、歌の作成に使わせてもらったサイト
Sinsy
ぼーか郎
楽譜制作ソフト