和楽器バンド遍歴
- akiyamabkk
- 2024年8月31日
- 読了時間: 29分
2021年2月28日(日)
今更ながら、すごいバンドですなあ。プレバトのエンディングでかかる歌なので(俳句コーナーを毎週YouTubeで見ている)、耳に馴染んではいたが、和楽器バンドについてはよく知らなかった。てっきり業界の辣腕プロデューサーが、人工的につくりあげたバンドかと思ったら、ボーカルの女の人が、和楽器の奏者達に呼びかけて作ったバンドだとのこと。炎(ほむら)という別の曲で、詩吟をうなるパートがあるが、この人、実は、詩吟のお師匠さんなのである。しかも、東京音大ピアノ科卒。いやはやスゴイ才能であり、行動力。
では
2021年3月10日(水)
ハマってます。
2021年3月11日(木)
和楽器バンドのボーカルによる詩吟歌唱法の講座。明快。詩吟にも独特の音階があるのだそうだ。都節というらしい。詩吟風ビブラートの出し方なども、明快に説明してくれている。ピアノが2台あるのは、この人は音大のピアノ科を卒業しているのだ。いやあ、すごい才能だ。
では
2021年3月16日(火)
ハマってます。女性ボーカルが歌い出すサビのところで背中がゾクゾクする。この人達はライブでも寸分違わずうまい。もしかするとビックリするほど上手いのではないか?では
2021年4月23日(金)
すごいですなあ、ゆう子さんの地声ソプラノ(笑)
1分25秒、我慢して下さい。では
2021年9月27日(月)
エイミー・リーがセカンドボーカル。太平洋を挟んで合唱してます。ライブでも殆ど変わらないのだからすごい。下がライブ。しかしエイミー・リーはでかい、体が。
2022年2月1日(火)
◇たくまざる音楽教育としての昭和のアニソン
よく知らないので、予断で言いますが、今のアニメソングは画一化していないだろうか?我々の時代なら、例えば・・・
演歌民謡系 ハクション大魔王、田舎っぺ大将
昭和歌謡系 ミツバチハッチ
カントリー あらいぐまラスカル
ボサノバ? キャプテンフューチャー
ジャズ系 ルパン三世
コミックソング おバケのQ太郎
軍歌 男どアホう甲子園 巨人の星
おっぺけぺ節? 侍ジャイアンツ
欧州系民謡 フランダースの犬、アルプスの少女ハイジ
和製フォーク 始め人間ギャートルズ
ロック系?マジンガーZ
ワルツ 秘密のアッコちゃんOp
ラップ 秘密のアッコちゃん Ed
ファド タイガーマスクEd
クラシック 赤毛のアン
行進曲 エイトマン
ちょっと思い付いただけでも、このくらいのバリエーションはある。アニメソングを聴くことで、自然に様々なジャンルの歌に親しめたわけだ。アニソン(ゲームミュージック?)から出てきた「和楽器バンド」の曲想が非常に多様なのも偶然ではないと思う。
「たくまざる」と書いたが、作り手の側にもそういう意識、「子供向けに作っているからこそレベルの高い、多様な音楽を」という気持ちがあったのではないか。誰か、素養のある方に、この辺りの事情を書いてもらいたいものだ。
追記 キャプテンヒューチャーはボサノバではないか。ある解説によれば、「和製ディスコ風」なのだそうだ。こういう事が素養に欠けるからわからないのよなあ。とにかく色んな曲があって、色んな曲に耳が慣らされた気がするのだ。
ではでは
2022年2月27日(日)
◇スターライト(和楽器バンド)
詩吟ビブラートを使わない鈴華ゆう子も悪くない。こういう歌い方もできるのか。このボーカルが良いのは、声が「典型的な日本の女の子lだからでしょうね。それでいて、ライブでもピッチパーフェクト、地声高音の強さ、伸びも、民謡歌手のようにすごい。完全にあちらの歌手に寄せるのなら、日本人よりも、ホイットニー・ヒューストンを聞いた方が良いのではないかと思う。
和楽器バンドの好きな理由は、色んな音が積み上がって重なる快感でしょうね。まずボーカルの平凡な低音域の歌唱から始まり(この部分は常に退屈だが、必要なパートなのだ)、だんだんビルドアップしていって「ガツン」と来る、あるいはいきなりドカンと来る、そこが良い。だいたいいつもパターンは同じで、こういう「邪魔にならない」地味なドラマ主題歌でも(多分全員は演奏していない)、同じパターンなのだが、やはり良くなってしまう。
ミュージックビデオのビジュアルも地味だが、こういう方が良い。あまりにお子様向けの派手な映像をつけられると、還暦近いジジイは聞くのが恥ずかしくなる。なにせこちらは、MVに出てくるリードギター町屋のあぐら座りから、花をいじりながら襲撃のタイミングを待つ「七人の侍」のキュウゾウを思い出す世代なのだから。
鈴華ゆう子は芸大のピアノ科卒だそうだが、ピアノはそれほど上手くないのではないか。
ではでは
2022年5月28日(土)
バンドの演奏中にドラムの音がよく聞こえない、という事はまずないが、一曲全てを、ドラムの音をメインに聞く事も珍しいだろう。しかし、これは、大変な運動量。上手いドラマーではないか。この人は、通称、ワサビと言って、和楽器バンドの中で、最初に、外人に名前を覚えられる人。ユーコ(鈴華ゆう子、ボーカル)も、オノヨーコみたいで、外人に覚えられやすい名前だが、ワサビの方が強い。
2022年6月5日(日)
相変わらず和楽器バンドにハマっている。
この天楽という歌は、千本桜などと同じように、もともとボーカロイドが歌っていたのを、和楽器バンドでアレンジしたのだそうだ。三段階で盛り上がる構成が素晴らしいのだが、ここでは、ボーカルの鈴華ゆう子が、アカペラで歌って唱法を説明している。
この人のバックグラウンドは芸大で学んだピアノと詩吟なので、ロックに詩吟の節調(せつちょう、と読む)が入ってくるのが特徴である。と言っても、演歌歌手みたいに、どうしてもコブシが入ってしまうわけではなく、スターライトなどのように全く入らない曲もある。要は、効果を計算して使っているわけだ。
また、この曲のサビは、天楽のおおおお、で終わるが、普通なら一音下がって基音で終わるところを、おおおおおお、が上がりっぱなしになっている。これなども、演歌民謡調の音の「ハズレかた」だが、日本人の自分でも少し気持ちが悪いのだから、西洋音楽の耳の人には相当違和感があるだろう。それにも関わらず、むしろ海外に熱狂的ファンが多いのだから、鈴華ゆう子と和楽器バンドはすごいと思う。下は和楽器バンドの演奏で歌った天楽。
2022年6月6日(月)
◇和楽器バンドが歌うMars Red (2021)の主題歌
アニメーション映画(テレビシリーズ) Mars Red の予告編。アニメ自体は見ていないが主題歌の「生命のアリア」を歌っている「和楽器バンド」にハマっているので投稿。すごいバンドですよ、これは。ボーカルの鈴華ゆう子は、東京芸大のピアノ科卒で、詩吟、剣舞の師匠という超才女。歌も抜群にうまい。看板曲の「千本桜」はAvexのオフィシャルサイトなどで公開されていて一億再生を超えている。日本よりむしろ海外での評価が高いのではないか。
あの演歌調ビブラート(詩吟の用語では節調というらしい)がダメという人は、ストレートに歌っているこの「生命のアリア」か、ドラマの主題歌になった「スターライト」くらいから入ればいいと思う。しかし、この演歌調は、還暦前後の我々の世代の日本人でさえ少し抵抗があるのだから(私は、美空ひばりは気持ち悪くて聞けないが、森昌子は好き、くらいの演歌許容度である)、洋楽耳の人には相当の違和感があるはずで、そのハンデを乗り越えての海外での評価は素晴らしい。
東京オリンピックの開会式では、是非このバンドに演奏してもらうべきだった。妙な奇を衒う必要はなく、単純に海外でYouTubeの再生回数の多いアーティストを選べば良かったのである。しかも「和楽器」バンドではないか!
以下はオフィシャルサイトから「生命のアリア」と「スターライト」
アニメに関してはよく知らないが、バンパイア、ゾンビ、黄泉の種族的なモノタチが地球を征服するみたような話しらしい。バンパイア的な存在は悪者ではなく、少しオチャメな、愛すべきモノタチで、人間社会に何かの警鐘を鳴らす存在なのだろう。これはおそらく、現代社会におけるマイナリティの暗喩である・・・と全部想像で書いているが(笑)、手塚治虫の「バンパイア」で感じた差別される事の怖さ、「妖怪人間ベム」から滲み出る絶対的な疎外感を思い合わせると、世の中は変わったな、と思う。このアニメのバンパイア達はおそらく、「早く人間になりたい」とは思っていないのではないか。全部想像だが(笑)
予告編のテーマソング開始は55秒くらいから。
ではでは
2022年6月9日(木)
和楽器バンドがニューアルバムを出し、この秋から全国ツアーを再開するようだ。コンサートは、学生時代に吉田拓郎のコンサートに行ったのが最後だが、伴奏の音は大きいのに、ボーカルに声量がなくてちゃんと歌が聞こえなかった。これが井上陽水ならそんな事にはならなかったろう。(吉田拓郎は好きだがレコードの方が良いと思う)この経験があるので、ロックっぽいコンサート=歌がよく聞こえない=つまらない、というイメージがあったが、和楽器バンドのボーカルなら大丈夫だろう。タイに来れば是非行ってみたい。一応、タイにもファンクラブがあ。
2022年6月18日(土)
ロキ(Roki)って多分アニソンだろうが、しかし、何でも歌えるなあ、鈴華ゆう子は。「新オバケのQ太郎」(カラーのやつ)のテーマや、天童よしみが歌っていた「いなかっぺ大将」のオープニングなど、一曲聴くうちに色々思い出した。やはり、日本のアニメソング半世紀の歴史が和楽器バンドに煮詰まっていると言ってもいいのではないか。高級フレンチから鯖の煮込みまで何でもある感じだ。
新オバケのQ太郎のOP
いなかっぺ大将のOP
2022年6月23日(木)
和楽器バンドの「月光」と思ったら、Moon Shine が正式名称らしい。いつもの定番メニューにちょっと違った風味、その風味が何なのか素養がないから分からない。都はるみ風と何かのフュージョンか。鈴華ゆう子のコブシが炸裂するモーメントがある。
いつものように歌詞が殆ど聞き取れない。「字幕を見れば音が聴こえてくる」と言うのなら、英語の歌を聞いているのと変わらない。「黒沢映画は録音が悪いので字幕で映画を見る外国で受けた」という俗説を思い出した(笑) そんなハズはないのだが。若い頃は、歌詞の意味がわからないのが嫌で洋楽を聞かなかった程なのに、和楽器バンドなら「ま、いいか」と受け入れているのはどうした事か。
「日本語だからちゃんと聞けば聴こえてくるだろう」とたかを括っているからかも知れないが、こういう態度で洋楽を受け入れて聞いていれば、自分も若いうちから洋楽が好きになっていたかもしれない。
2022年7月4日(月)
鈴華ゆう子、ピアノもいける。和楽器バンドの歌で、歌詞が完全に理解できるのは珍しい。下のバージョンも捨てがたい。
2022年7月5日(火)
和楽器バンドのニューアルバムから。7月1日リリースだから4日間で150万再生行っている。原曲はボーカロイドが歌っているから、これはカバーであるが、いつも通り完璧であり、素晴らしい。
ひょっとして作詞もAIがしているのか。今や、AIが俳句を作る時代である。冒頭近くの歌詞、そうか、女の子にとって前髪は煩わしい嘘の象徴なのか、と思うし(「ウザったい」、と言わずに奥ゆかしく、「煩わしい」、と言っているところ、好感・・・笑)、「今日も泳いでいる夜の電車が通り去って行く」というフレーズは悪くない。夜の電車は、確かに、スーツと泳いでいるように、あるいは水族館の水槽が、ゆっくりと横に移動して行くように見えるのだ。ひょっとしたら、現代詩のフレーズを適当にインプットしておいて、AIが符割に合わせて並べたのを、人間がチョコチョコと直して出来上がり、という歌詞ではないか。しかし、それでも、それなりに心には響くのだから不思議な時代になった。
和楽器バンドのボカロカバーの常で、字幕を見なければ、歌詞は半分も理解できない。この割合は、英語の歌を初めて聴く時と同じである。
以下はオリジナルのボーカロイドバージョン
Phony の和楽器バンドカバー再生数が伸びているのは、ボーカロイ原曲の人気の高さにも依っているようだ。フォニイについて、Wikipediaから。
「2021年6月5日に公開された[4]。『フォニイ』というタイトルは英語で「偽物」を意味する言葉である[5]。ツミキによれば、『SAKKAC CRAFT』制作後に普遍的なものを描きたいと考えたことから、その第1弾として投稿した楽曲だという[6]。『フォニイ』はツミキ自身にとっては最速で300万回再生を達成している[7]。YouTubeの総再生回数は2021年12月15日時点では1100万回超[4]、2022年1月27日時点では1360万回超[8]である。ニコニコ動画でも2021年内に「VOCALOID」タグが付けられて投稿されたボーカロイド曲の中で年内に100万回再生を達成した11曲の中の1つとなった[9]。12月には、ダウンロードランキングでは94位にランクインしたほか、JOYSOUNDのカラオケに収録された影響でカラオケランキングでもトップ200にランクインした[4]。歌い手ではまふまふ、めいちゃん、メガテラ・ゼロなどが、バーチャルYouTuberでは戌亥とこ、星街すいせい、町田ちまなどがカバーしている[2][10]。」
2022年7月10日(日)
篳篥(ひちりき)の音って人間の声と似ている。音が鳴り始めた時、鈴華ゆう子がハミングしているのかと思った。尺八もそう。吹奏楽器全般がそうなのかも知れないが、日本のそれは、息を吹き込む感じが生で音に出るので、余計に人間らしく聞こえるのかも知れない。
2022年7月11日(月)
ノート 何となく気持ちが沈む。やはり、あれほどの長期間、選挙で国民の信託を受け続けた人が、ああいう死に方をした事にショックを受けているのだろう。民主国家において、ある意味、天皇よりその存在の意味は重たいのだ。我々は、天皇陛下を、我々自身で選んだわけではないのだから。何やら、この事件が、日本が本格的凋落に向かう(もうかなり凋落しているが)象徴的事件になるような気もしてくる。
だからと言うわけでもないが、和楽器バンドの Sakura Rising 。エミー・リーと鈴華ゆう子がリモートで共演するこの歌は、スタジオ録音より、ライブの方が断然いい。そういうバンドも近頃珍しいのではないか。
2022年7月29日(金)
いやはや、この人はヨーチューバーとしても、ボイストレイナーとしてもプロだ。素人がなんとなく感じていた、鈴華ゆう子の歌唱法の魅力を完璧に解説してくれている。私の場合は、「簡単な事もわからないわ」の「わ」に、なんとなく、ふんわりと、参ってしまっていたが、ここも落とさずに指摘してくれているのに感激。
このPhonyという曲、ボーカロイドの人気ソングらしい。歌詞はAIが作ったかのような(本当に作ったのかも)、現代詩のフレーズをランダムに寄せ集めたような、現代詩のPhonyだが、悪くない、というか、何となく聞いてしまう。これは、今の人の、女の子版「たどりついたらいつも雨降り」なのかも、と思う。
2022年7月31日(日)
ノート 鈴華ゆう子、この人の歌唱力と声量は本当にすごい。女性ボーカルにこれだけはまるのは、Youtubeで音楽を聞き始めた時の、ちあきなおみ、以来ではないか。和楽器バンドという「和洋折衷のヘビメタバンド」にこれほどふさわしいボーカルはいないだろう。まさに天の配剤というしかないが、実際のところは、彼女が自分でメンバーを募って作ったバンドなのである。
唯一の不満は、歌詞が聞き取りにくいことだ。ゆう子さんの声量も、滑舌もけっして悪くはないのだが、バンドの音が凄すぎるのと、最近の歌の常として、時に歌詞が詰め込まれ過ぎているからだろう。日本語がわからない外国のファンは、この点は不満とはならず、サウンドの素晴らしさにまず惹きつけられ、英訳を調べて、より歌の世界に入り込むことになるようだ。
詞がイマイチなので、多少、誤解されて伝わるくらいの方がいい、という面もあるかもしれない。(笑) 黒沢映画が外国でまず評価されたのは、録音がわるくてセリフが聞き取りにくい難点が、海外の観客相手なマイナスに働かんらだ、という都市伝説じみた珍説を思う出させる。和楽器バンド場合、アニメ風のぶっ飛んだ歌詞が、英訳されると深い意味があるように見えてしまう。これは、都市伝説ではなく、私の実証的意見。
以下は、Youtubeのコメント欄から、
I searched this lyrics translation and it touched my heart to the core when I knew the translation.. This is what happened to me and the love of my heart a few months ago when we had to bid farewell for her good, knowing that probably we'll never see each other again, unless (by any circumstances) after several decades, we'll meet again just before we die of the old age.. And now, nothing I can do to tell her how I miss her so much, but writing the unaddressed letter to her, whom I don't even know her whereabout.. This ballad song always ignites my deepest longing for her whenever it's played in my spotify playlist..
Tjung Han Hao という名前の方。和楽器バンドのブラジルのファンクラブサイトだから、ブラジルの人だろうか。マレー系の名前のようにも思えるが。Youtubeへの投稿はひとつもなく、このコメントがひとつあるだけである。おそらく、このコメントを書くためだけに、アカウントを作ったのだ。どうしても言いたかったのだろうな。
ノート このエゴロックは、フォニイよりは受けは良くないが、既に、200万再生を超えている。完全に昭和のアニソン演歌風だから、外国のファンにはイマイチなのではないか。私などは、ハクション大魔王をすぐ思い出した。「はーあああ」と「あんこ椿風」に気張る時の声の潰し方がそうだ。ちなみに、ハクション大魔王を歌っているのは、確か若き天童よしみ・・・かと思ったら、島崎由美という人だった。ミツバチハッチのテーマを歌っていた方。ハクション大魔王のイントロなどロック調で、エゴロックの原型がここにあるのではないかと思う。記録、複製媒体はものすごい変転を遂げたが、音楽のコンテンツそのものは、この半世紀、殆ど変わっていないのではないか。だから、音楽を「新しい!」と感じた事がない。
ハクション大魔王OP
やはり、ソングライターとしては、町屋の方がいい。
♪波の音に夢をのせてえええええ
遠い世界の旅に出よう
このフレーズの煌びやかなこと!
どうしてこのフレーズがよくて、
♫あーあ、カバの流れのよおにー
密やかに キンタマさーらしていたいー
がダメなのかわからないが、単なる好みの問題でもないと思う。
2022年8月18日(木)
すごいバンドだなあ、とつくづく思うが、やはり、このバンドの才能の中核はこの二人なのだな。作詞、作曲町屋。日本人の自分には歌詞が分かる曲だが(和楽器バンドには、聞き取れない曲も多いのである) このスローバラードで、言葉の分からない外国人をやたらに感動させるのだから凄いもんだ。最後の二人のスキャットが圧巻。
2022年8月23日(火)
ノート 神がかり的金属音的高音ではなく、普通の音域で、普通の女の人の声で歌われたアベマリア。ヘレン・フィッシャーという人。ドイツ語で歌っているから皆目意味はわからないが感動する。外国人が鈴華ゆう子の歌に感動するようなものだろう。むしろ分からない方がいいのかもしれない。
以前、アベマリアの訳詞を見たが、「すべての邪悪なものから我々を守りたまえ」みたいな、「鋼鉄の処女」的な強いマリア様のイメージで、我々がこの歌に抱く優しいマリア像とは少しづれがあるのである。この点も、歌詞よりも、ボーカルの声を含めたサウンドの方がずっとよい和楽器バンドを、外国人が鑑賞する時の「幸福な勘違い」と、事情がよく似ているのではないか。
ノート 最近 YouTube のリアクションビデオなるものをよく見るが、このSmitty という人は、好きな投稿者の一人だ。まず、何よりも、私がこのところハマっている和楽器バンドをほめているからだが、程よく鑑賞的、批評的で、程よくファンである、そのバランスがよい。また、こういうものでも、その人が本当に感動しているか、装っているかは、表情でわかるものである。この人の場合、私にはホンモノだと感じられるわけだ。
二曲目のオキノタユウで鈴華ゆう子が「波の音に夢をのせてえええ」と歌いあげる時、この人が、ややオーバーな歓声をあげているが、そこにリアクショニスト?としてのルーティーンが多少は含まれているとしても、彼の感動がホンモノである事が自分には分かる。なぜなら、自分もこの曲の同じ場所で、同様の声を心の中であげたから。結局のところ、リアクションビデオなどというものを人が見たがるのは、こういう共感を得たいからだろうと思う。
Smittyはオキノタユウを聴き終えて思わず涙ぐみ、気持ちを整えるためにしばらく沈黙しているが、私が見ただけでも、そういう外国人は彼だけではないのである。
2022年8月25日(木)
ノート 鈴華ゆう子がオキノタユウの歌唱法をセルフ解説。「プロの歌手はここまで計算して歌うものか」と感心させられる。詩吟の節調(演歌でいうコブシ)なども、この人の場合、極めて意識的に入れているようだ。演歌の「苦節ウンジュウネンの師弟関係」みたいな陰湿、曖昧なものはなく、あくまで、自分の判断で、明快に歌い方を決めているのが素晴らしい。
才能があるからできる事、鈴華ゆう子には絶対音感があるのである。(弟との対談までチェックしているのだが、弟がそう言っていた) 「やはり、そうだったか!」と腑に落ちたし、すごい歌手だと思うが、この人はアカペラで歌い上げるタイプの人ではないようだ。
圧倒的な伴奏があって、それに負けないように熱唱する時、最高のパフォーマンスを見せる歌手という気がする。吉行淳之介が、宮城まり子の鼻歌がヘタなことに驚いたエピソードなども思い出した。胸いっぱいに息を吸って熱唱しなければ、歌にならない歌手がいるものなのだ。
もっとも、鈴華ゆう子は、アカペラが下手というわけではないし、鼻歌も聴いた事はないが、きっとうまいだろう。あくまで、ステージでのパフォーマンスと比較してという事で、圧倒的な伴奏力を持つ和楽器バンドのボーカルとして、もっとも真価を発揮する人という言い方もできると思う。
タイファンクラブの投稿で、鈴華ゆう子が、和楽器バンド箏担当のいぶくろ聖志と結婚していた事を知った。2年前に入籍したが、発表を控えていたとのこと。今回、妊娠5ヶ月となり安定期に入ったので、それを機会に公表したということのようだ。コンサートツアー大丈夫か、とも思うが、とりあえず、めでたい!
2022年9月3日(土)
ノート ボカロ三昧2の4曲目。「引きこもり絶対 justice」と開き直っているわけだが、いやあ、素晴らしい。「引きこもる」というのは、れっきとした「生の形態」なのですよ。昔から、みんな隠遁しているではないか。吉田兼好も鴨長明も・・・「徒然草」も「方丈記」も読み通したことないが(笑) 、家に一人で籠って「あやしゅうこそものぐるおしけれ」、そういう気分を歌にしているわけだ。昔からそういう人はいたわけである。ボカロの歌詞も、正直でストレートなところは悪くない。
いつもながら、鈴華ゆう子のボーカル力はすごい。頭のアニメ声と、早口の歌唱のキレのよさ、その落差がすごいではないか。こういう才能を、世間から見れば「たかがボカロの歌」に与えるのだから、素晴らしい。昔から才能のある人というのは、はたから見れば無駄使いと思われるほど、惜しみなく与えるものなのである。
2022年9月4日(日)
ノート 和楽器バンド、ニューアルバムの第5弾。「天性の弱虫(天の弱)」が天邪鬼っぽく女性への混乱した愛を歌っている、という言葉遊びと設定。このAI的歌詞についていけない、という人もあろうが、少なくとも、この歌の歌詞には「言いたいこと」があるようだ。要するに、男の女の人に対する負い目、「野火」の作家の言葉を借りれば「同じ貨幣で支払っていない」という普遍的罪悪感が底にあるんだろう。武田泰淳の「もの喰らう女」なども思い出した。私の言葉で言えば「普遍的なものに達しようというど根性、少なくともその意図はある歌」ということになる。相変わらず、和楽器バンドのスタジオ録音の歌、演奏は完璧。これをライブのステージでどうこなすのか、早く聞いてみたい。
お、松山に来ましたか。伊予もんは親切だが、関西人のような厚かましさ、押し付けがましさはない。身重の彼女が一時の休養を取るには最適の場所だろう。「坊ちゃん」で松山の人はずいぶん悪く書かれたが、あれは主に「旧制高校の男子生徒」というトンデモない人種の話しだし、夏目漱石はビョーキのような人であった。後者は奥さんがそう書いている。
「坊ちゃん」は数年前に読み直して、「いい小説だなあ」と感じ入った。あれは結局、乳母の清という聖なる存在を際立たせるために、延々と俗物どもを描いのだと思う。つまり、「だから、清の墓は小日向の養源寺にある」という、あの最後の一文を書くために、愛媛県人は漱石に散々コケにされたわけだ。我々は鷹揚だから気にしないが、一応、郷土のために弁じておく。(笑)
今、気づいたが、「坊ちゃん」における名前( or あだ名。赤シャツ、のだいこ、山嵐 etc...)のシンボリズムを考えると、清という名前にも意味があるのではないか。曲がった事の嫌いな直情家、坊ちゃんにとって、俗物、奸人が横行するこの世の中で唯一信頼できる「清らかな」存在が、乳母の清だったわけだ。だから、何の変哲のない最後の一文が、しみじみと美しく感じられるのだろう。
2022年9月8日(木)
和楽器バンドに「独歩」英訳付き。
和楽器バンドの歌にしては、詞がオーソドックスでまともなので、英訳もまともである。「千本桜」などは英訳しても意味がわからないだろう。AIに自由連想させて作ったような詞だから、原詞が殆ど意味をなしていないのである。しかし、そういう詞を無理矢理英訳した場合、イミシンな神秘的な印象を作り出す、「瓢箪から駒」的効果があるのではないか。
とにかくこの「独歩」は、良い詞、良いメロディー、良いパフォーマンスの三拍子揃った良い楽曲であり、鈴華ゆう子と町屋が半分ずつ歌って、お互いのためにギターとピアノで伴奏を弾いている。歌も良いが、演奏も素晴らしい。鈴華ゆう子は「東京芸大のピアノ科を卒業した割にはピアノはそれほど上手くないのではないか」と密かに疑っていたが、この演奏はずいぶん良かった。
特に、町屋の歌うサビのメロディーをピアノが後追いするパートは、そのあまりのウツクシさに、恥ずかしながら目から、水が出たのである。
2022年9月20日(火)
ネット音楽雑誌 Barks の和楽器バンド、コンサートツアーレビュー。激賞しているが、まんざらタイアップでもないだろう。テレビスタジオでのライブ演奏であれだけできるのなら、彼らの得意分野である大会場でのコンサートはもっといいに決まっている。レビューにも「音圧がすごい」とあったが、鈴華ゆう子の歌声は、そのような音圧の中で最大の魅力を発揮するのである。早く聞きたいが、もう少しコンサートを重ねて練度がピークに達してからライブ映像が出てくるのだろう。
客の入りはイマイチのようで、この間、鈴華ゆう子が、当日券が結構ある事を、ラジオで遠回しに言っていた。もったいない、もったいない。
2022年9月24日(土)
和楽器バンドは、あんまりメジャーでない曲でもいちいちすごい。鈴華ゆう子の歌声は、昭和期の「演歌調アニソン」や「小節入りポップス」(いずれも私が命名、笑)を彷彿とさせ、そこより進化している。同じ曲のスタジオバージョンは、詩吟から戻る時の琴と三味線の入りかたが、不思議な感じで、気に入った。下のアドレスがスタジオバージョン
2022年9月25日(日)
ドリーム・カム・トゥルーの中村正人という人が司会する音楽番組。ドリカムもこの人もよく知らないが、番組第一回目のゲストに和楽器バンドを呼んだ事は秀逸な判断である。「どういう分野でもホンモノのプロはすごい」と、よく理解できなかったが、そう思わせる、マニアックな対談だった。昨年始まってアマゾンで配信されていたようだが、まだ続いているだろうか。
2022年9月30日(金)
鈴華ゆう子が体調不良で入院し、ツアーへの参加をとうぶん見合わせる事になった。公演そのもは7人で続けるそうだ。払い戻しにも応じるとの事だが、こういう時に応援してこそ本物のファンだろう。鈴華ゆう子の声を公演で流すそうだが、この際、全部インストでやってみても面白いのではないか。それにしても、鈴華ゆう子は身重であるだけにとても心配だ。母子ともに無事である事を祈る。
この歌は初めて聞くが、和楽器バンドに失望させられる事はない。音楽用語をよく知らないで書くが、和楽器バンドはリズムも転調する。少しヨレてから持ち直す感じがスリリングで、アップビートの快調なリズムに戻る時に快感がある。それから、改めて思うのは、鈴華ゆう子の歌い方、声が、完全に日本の女の子のものなのだという事。こういう感じの声、発声を、日本の女性以外で聞いた事がない。だから、「そういう歌い方なら、あちらの本場のものを聞いた方がいいよ」とはならないのだ。
2022年10月2日(日)
ノート 和楽器バンドのドラマー山葵氏による「日輪」のセルフカバー。闘病中の鈴華ゆう子へのエールと見た。ボーカル不在のコンサートはこういう感じでやるのだろうか。ゆう子さんの声は薄く流して、演奏を立てるアレンジにする。
山葵という人は、中国人と日本人とのハーフである。新しいアルバムに、イーアールファンクラブという中国語学習熱を歌ったコミックソングが入っているが、中国語の歌唱はこの人が担当している。中国系の彼が和楽器バンドのドラムを担当しているというのは、なんとなく感動的だ。
しかし、アルバムのプレミアム公開では、このイーアールファンクラブでガタリとアクセス数が落ちた。もしそれが、最近の反中国感情が原因なら、日本人は、そこまで偏狭であってはならない思う。
自分も最近の中国の蛮行、特に香港での約束不履行には怒り心頭だが、以前、中国共産党が言っていた事をそのままお返しすればいいではないか。「我々は、中国人民と、中国共産党を明確に区別する」と。それに中国と言っても、大陸中国とは限らないのである。
2022年11月12日(土)
Ignite この曲で和楽器バンドに完全にハマった。MVも素晴らしいが、コンサートライブでこのクオリティを出せるのはすごいと思う。しかも、アンコールだから、その日の最後の曲だ。そんなパワフルな鈴華ゆう子が体調不良で倒れてから、もう2ヶ月ほど経っただろうか。最近、経過の報告がないが、「母子ともに健康」の朗報を早く聞きたいものだ。
2022年11月14日(月)
アニメ「Mars Red 」の主題歌「生命のアリア」
アニメは見た事ないが、なかなか面白そうだ。SFで描く近未来の226事件という感じですな。アニメのタイトルが横文字、というのも時代を感じさせる。ひと昔まえなら、少なくとも、カタカナにしただろう。
主題歌を歌う和楽器バンドのファンなので投稿。このバンドのボーカル、鈴華ゆう子は、詩吟、剣舞の師匠にして、東京芸大のピアノ科卒業、作詞、作曲もこなす超才女で、自ら動いてメンバーを募り、この和楽器ロックバンドをオーガナイズしたスーパーウーマン、ついでに絶対音感の持ち主でもある。
現代音楽を詩吟の節調を駆使して歌うのが、ゆう子さんユニークな所だが、この歌では、コブシは控えめにして、普通の唱法で見事に歌いきっている。こういう事ができるのが、この人の凄い所だが、和楽器バンドの真骨頂を知りたければ、Ignite や Syncronicity 、天楽、拍手喝采、オキノタユウ、独歩、ロキ、ゲルニカ、千本桜、最近のアルバムからは、Phony などを聞いてもらいたい。その楽曲の多様さ、ボーカル、演奏の完成度の高さ、ハイエネジーぶりに驚かれるだろう。幾つかを下に挙げておく。いずれも和楽器バンドもしくはAvex の公式YouTubeから。私は Ignite で完全にハマった。
Ignite
Synchronicity
独歩
千本桜
ちょっと話が飛躍するが、この和楽器バンドの音楽性の多様さは、昔のアニメソングのジャンル的な多様さ反映していると思えてならない。昔のアニメには、演歌調アニソンなんてものもあったのである。(例えば、天童よしみが歌っていた「田舎っぺ大将」) バンドメンバーの年齢は概ね40前後だから、かろうじてそれに間に合った世代ではないか。最近のアニメソングも、素晴らしくうまい歌手が歌っているが、多様さにかけるきらいがある。昔のアニソンにはクラシックから民謡、ジャズまで、全てのジャンルがあって、子供達へのたくまざる音楽教育になっていたと思うのである。
鈴華ゆう子さん、今年8月のコンサートツアー再開後に体調をみだし、ツアーへ参加できない状況が続いている、第一子を妊娠中であるだけに心配だ。一刻も早く、「母子共に健康」のニュースを聞きたいものだと思う。ゆう子さんへの応援の意味も込めて、これを書きました。
※書き忘れましただ、引用した音楽クリップも和楽器バンドの公式YouTubeから。最近は、Vevo などというソニーミュージックの公式YouTubeサイトもあり、著作権侵害の心配をせずに音楽が引用できるチャンスが増えたようです。
ではでは
2022年11月19日(土)
和楽器バンドのゲルニカ。随分大きく出た題名だが、歌詞はいつもの通りアニソン風である。音感の悪い者の常として、自分は何回も聴いているうちに歌を好きになるのだが、何故か和楽器バンドの歌は、殆どの場合、一発で好きになる。この歌も、突然転調した所でスイッチが入り、次の転調で好きになった。鈴華ゆう子はまだ休養中だが、このボーカルの穴を埋めるのは至難の技だろう。三味線の紅も相当に歌は上手いのだが、七つの楽器が作る音圧に抗するだけの声の強さがないようだ。
2022年11月30日(水)
鈴華ゆう子、女児出産。予定日の前で帝王切開だったようだが、まずは、良かった。映像はエミー・リーと共演した Bring Me To Life。
2023年7月13日(水)
◇鈴華ゆう子が歌うアニメ主題歌
◇和楽器バンドのアニメ主題歌
我々の世代は、演歌がそれほど好きではないが、天童よしみが歌った「いなかっぺ大将」の主題歌などを聴く事で、演歌の「節調」、こぶしに、対する耐性ができた。演歌調アニソンというのは昔は結構あって、「ハクション大魔王」のテーマなどもそうだった。おそらくその結果、ど演歌は生理的にダメでもマイルドな演歌の中には「好きな歌もある」という程度には演歌を受け入れている。全否定ではないのである。この「全否定はしない」と言うところが重要で、和楽器バンドの鈴華ゆう子などが、アニメの主題歌の中に、こうして節調(こぶし)をまぎれ混ませる事で、今の子供たちにも、多少は、演歌にたいする耐性ができるのではないか。別に「演歌は日本人の心」などと思っているわけではないが、多様であることに越したことはない。ちなみに自分が「日本人の心」と勝手に思っているのは、明治維新以降日本が近代化する過程で作られた唱歌と昭和の唱歌である。
ではでは
2023年7月18日(火)
ノート ワンオクのThe Way Back 、新しい歌ではないが初めて聞いた。これも一発で好きになった。不思議だ。音感の悪い人間の常で、自分は耳慣れた曲を繰り返し聴くのが好きなのである。新しい曲を聴くのは億劫に感じる方なのだ。思うにこれは、ワンオクの歌が、多くの場合、自分が以前どこかで聞いた歌と似ているからではないか。我々が受動喫煙的に耳にして、なんとなく覚えている歌は、我々が思っている以上に多いのかもしれない。おそらく、ワンオクの歌は、自分が以前聞いてはいるが、具体的に思い出すほど意識的には聞いていない曲に似ているのだ。自分の場合、洋楽に関して特にそう言う曲が多いだろう。「単に大ファンなったから」という事も考えられるが、自分がかつて大ファンになったのは、スポーツ選手以外は、黒澤明、三船敏郎、「御宿かわせみ」の真野響子くらいしかいないのだ。ちょっと前は、和楽器バンドのファンだったが、急に熱が冷めた。今では「鈴華ゆうこの出産を機にバンドは解散に向かうだろう」と冷静に見るようなっている。黒沢、三船、真野響子は今でも大ファンだが、ワンオクは彼らと並ぶ偉大な存在になるかもしれない。あくまで「自分にとって」と言う事だが(笑)
2024年3月1日(金)
ノート 歌詞は一言も聞き取れないが、聞いていて心地よいし、楽しい。この感覚が分かっていれば、半世紀前から、もっと外国の音楽を聴いていたことだろう。しかし、その事を、日本人の日本語の歌で分からされるとは!和楽器バンド、ADO、そしてこの Creepy Nuts 。一発で好きになった。おかしいと思われるかもしれないが、この歌、ちょっと、ロシア民謡のような懐かしい感じもあるのである。
2024年5月14日(日)
ノート やっぱりADOは天才。あの都はるみっぽい、ハーあああっ、という民謡の合いの手というか、何というか、とにかくあれが、ADOのトレードマークとして外国人にも受けているのだが、このリベリオン というロック調の曲にも登場する。52秒くらいのところ。しかし、最初に連想した演歌アニソンや都はるみは、声質的にああいう感じになることはあっても、単独で、ハーあああっ、とやることはないのですね。あれ、源流は比較的新しくて、ADOの出身母体である「歌ってみた」のボーカロイド曲、「エゴロック」あたりではないか。(下の34秒くらい)
そして、この、ハーあああっ、を完璧な節調でやるのが、このボーカロイド曲をカバーした和楽器バンドの鈴華ゆう子さんなのだが、これは、ADOの方が先だろう。ADOは、この、ハーあああっ、をデビュー曲「うっせえわ」の頃からやっているのである。
あの、ADOの ハーあああっ、が世界を席巻するかもしれないので、一応、歴史的な考察を試みておいた(笑)