創作唱歌&俳句&写真 〜 「夏の夕お堂にひそり弥勒おる」など
夏の夕お堂にひそり弥勒おる 万斛
万斛というのは自分の俳号で「バンコク」の当て字である。バンコクは普通は「盤谷」と書くが、素人了見でこの方が俳号っぽいと思ったのだ。俳句にも一時凝ったのだけど、民放のある人気番組が YouTube で見れなくなると急速に熱が冷めた。
一連の動画は4、5年前に投稿した。自分で作曲したメロディーに、自分で撮った写真をつけて、自分で作った俳句で最後をしめている。著作権問題回避のために鉄壁の布陣と言っていいだろう。俳句の英訳は適当なのでスルーしてもらいたい。
菜花売る母さんの膝空を塗る では太
この俳句は、動画に出てくる最後の写真を見て作った。写真はチェンマイで取材した時のもの。お惣菜を並べた机の下で女の子がお母さんと宿題をしていたのだ。俳句にするために、惣菜ではなく菜葉に、算数のではなく塗り絵の宿題に、机の下ではなくお母さんの膝に、それぞれ脚色した。「では太」も私の俳号。
水鉄砲耳裏をうつ水ぬるし 万斛
写真は5、6年前のソンクラーン(水かけ祭り)。何度も言うが、ソンクラーンの馬鹿騒ぎは好きじゃない。わざわざタンクに氷を入れて冷たくして、通りがかりの人に冷水を浴びせて、冷たがる様を見て喜んでいるのだ。いい大人が。何をやっているのか。
小さな水鉄砲で子供にぬるい水をかけられるくらいだから、のどかな正月気分が味わえるのである。ああいう乱痴気騒ぎを本来保守的なタイ社会に持ち込んだのは、カオサンあたりで暇をこいていたファラン(西洋人)ではないか・・・と自分は睨んでいる。
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なんとこういうものを25も作っているのだが、比較的マシなものを選んだら三つしかなかった。途方もないエネルギーと時間の浪費ではあるけども、懐かしい気もする。それに、俳句ほど金のかからない趣味はないと思う。何せ脳みそさえあればできるのだから。
独房に見立て句を詠む四畳半 では太
お粗末! ではでは
<了>
参考・使用ソフト
Sinsy
ぼーか郎
楽譜制作ソフト