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◇中国からの集団物乞いグループ、バンコクで捕まる、その大半は障害者!

akiyamabkk

Nation TV より


ノート 元手のいらない商売・・・のはずの物乞い業。この日、警察が捕まえた乞食のほとんどが、一万バーツ以上を所持していたという。ボロい商売のようだが、彼らはフリーランスの物乞いではない。背後には元締めがいて身入りの大半を搾り取っている。


こういう物乞いスタッフを7、8人抱えていれば、収益は、ひと月で200万バーツを超えるのだそうだ。警察への付け届けとか、現実には、物乞いするにもコネと元手が必要な社会だから、詰まるところ、資本力と暴力への対応力を持つ者が大儲けする。


一日、1万バーツ以上儲けるには、物乞いする場所が重要だろう。一番良いのは、BTSの駅に上がる階段、エスカレーターの登口あたりではないか。自分がよく使う駅のそういう場所には、必ず誰か座っている。ノウハウを知っているものが手引きするのだろう。物乞いスタッフの前には、コーラのプラスチックボトルが置かれていて、世話役が頃合いを見計らって交換にくる。定番は、赤ん坊を抱いた中年女性だ。妙齢の女性には他に割のいい働き口があるからだろう。赤ん坊は大体、女性の二の腕にガクンと首を仰向けに垂らして眠っている。


この番組でインタビューを受けているのは、カンタット・ポンパイブンウェート氏、別名、カン・チョームパラン。「チョームパラン大盛りタイラーメン」のブランドで、市場の屋台から始めて、ラーメンチェーンの社長に成り上がった青年実業家である。スーパーカーを乗りまわすかたわら、社会活動にも熱心で、YouTubeの「人助けインフルエンサー」としても人気が高い。・・・というか、とにかくメディアへの露出が多い人で、最近も、ソムラック・カオシン(オリンピック金メダリスト、タイの国民的英雄)が、17歳の女の子と淫行したスキャンダルで、被害者女子の介添人としてメディアに登場している。


彼によると、今回捕まったのは、なんと、中国からのお乞食グループ。モザイクがかけられているので最初はわからなかったが、みな、顔や手が焼け爛れた異形の人たちだった。一様に、「自主的に来た、火事でこうなった」と話しているが、警察も、カンタット氏もその話しを信じていない。彼ら障害者が、単身タイまで来て、物乞いをやれるはずがないのである。お乞食さんの一人は、両手が焼け爛れているのだが、手首にロープが巻かれた跡があり、手を縛られて、硫酸か何かの溶液に漬けられた可能性が高いという。あまりに火傷の跡がくっきりしていて、火災に遭って火傷をおったように見えないというのだ。


まだ捜査の途中で組織の全容は明らかになっていないが、彼らがどういう経緯でバンコクに来たにしろ、現代中国残酷物語・・・とまでは言えるのではないか?(中華料理屋で集団で飲み食いして、結構、楽しそうに騒いでいた、という証言もあるから、必ずしもそう決めつられないかも知れないが・・・)バンコクのお乞食さんといえば、「隣国から連れてこられた貧しい人たち」というイメージが強いが、「中国本土から」というのは自分は初めて聞いた。最近、彼の国が陥っている、不動産バブル崩壊による経済の低迷と関係があるのだろうか。


<了>

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