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不定期テレビ日記〜2024年5月

akiyamabkk

タイのヤモリ、トッケー(ブリラム県)


2024年5月2日(木)




ノート Bling Bang Bang Born は、先月5歳になったタイ人の孫娘が、毎日YouTubeで見てサビのところではオートマティックに踊り出すくらい、世界的にバズっている。YouTube のショート切り抜きで流行るというのがパターンらしい。Sukibi Toilet が子供達の間で流行った時もそうだった。


子供向けではないが、この「ビリケン」もよい。じゃリンコチエの西成の世界だから、翻訳テロップを読んでもちんぷんかんぷんだろうが、外国人のリアクション投稿もかなり出ていて、ノリの良さだけで受けまくっていた。歌詞に出てくるビルゲイツとジミヘンには反応して喜んでいる。自分も、歌詞テロップを読まなければ、三割くらいしか聞き取れないのだから、外国人みたいなもんか。結局、このビート、歌声、醸し出す雰囲気が好きなのだ。英語国民はそういう意味をひっくるめてvibe という言葉を使うらしい。Vibration のvibe。



ノート NHKの公式サイトから。(上の動画、視聴はできるが埋め込みはできない設定になっている)スポーツギャンプルに関するクローズアップ現代の特集。これは面白かった。グレーゾーンではなく、海外のサイトでも日本で賭ければ明確に違法なのである。海外のスポーツベッティングサイトを推奨している格闘技系YouTuber は見せしめにやられるかも。例えば、格闘キャスト。丁寧に作っている良いサイトだから可哀想だが、やり方が大っぴら過ぎて、捜査当局としては、一番、やりやすいのではないか。登録者数も10万人を超えていて、それなりのインフルエンサーでもある。


考えてみると、朝倉未来も、海外のスポーツベッティングに賭けて、確か、試合後に収支まで報告していたと思う。こちらに捜査が入れば、結構なニュースになる。週刊文春がこのテーマをやるなら、朝倉にも取材をかけるだろう。




2024年5月3日(金)


ノート 最近、自分も同じ事をよく考える。


“Here’s another version of alternative history: what if South Vietnam had become an independent, democratic state and stayed in armistice, like South Korea? What if South Vietnam hadn’t experienced a massive brain drain and instead their economic and cultural influence grew globally? Perhaps South Vietnam would have had a V-pop and the first foreign film to win an Oscar. Or perhaps South Vietnam would follow the path of other democratic Southeast Asian countries, like Singapore or the Philippines. “


サイゴン陥落後、ベトナム難民として2歳でカナダに渡った歴史研究者のエッセイから。



来年のベトナム戦争終結50周年では、難民出身のこの歴史家が提示した歴史のifを避けて通って、番組は作れないと思う。特に、ウクライナへのロシアの侵略戦争が起こった今では、ノスタルジックなベトナム戦争英雄譚に、様々な意味で、時には正反対の政治的立場から、懐疑的な視聴者が多いのではないか?


最後の「南ベトナムが同じ道を歩んだかもしれなかった、民主的な東南アジアの国々」にタイを含めなかったのは正解だが、インドネシア、マレーシアは含めても良かったのではないか。紆余曲折を言うならフィリピンにも紆余曲折があった。タイの場合は「慢性病」だから、常に半分以下の民主国家なのである。だからリストから外されて当然。シンガポールは「統制された民主主義」かもしれないがよく実情を知らない。




2024年5月6日(月)



やはり、Frontier Myanmar が一番、中立、客観的に状況を見ているように思う。The Irrawaddy などは、情報は豊富だが、完全に反軍派の応援団と化していて、正しい立場だとは思うが、読んでいると、今にも軍政が崩壊して、ミャンマーに薔薇色の未来が訪れるかのように思えてくる。しかし、仮に軍政が倒れても、当面、ミャンマーに薔薇色の未来はないのではないか。


フロンティアミャンマー誌と、全然、関係はありませんが、余裕のある方は、同誌への寄附お願いします。貴重なメディアだと思いますので。どこかの政府から支援されている可能性も頭をかすめますが(笑)、そういう憶測は一応置いておいて、出してくる情報を評価することにいたします。






佐々木閑先生によるコロナ下のオンライン講義。メチャクチャわかりやすく、ためになる。15分で区切っているから、ちょっとした暇に聞ける。自分は、最近、これを聞きながら寝ることにしている。だいたい2講義くらいで寝落ちているが、次の夜は、前日覚えているところまで戻って、また聞けばいいわけだ。


新しい思潮が起こる時、言葉は以前と同じ物を使わざるをえないが、その意味が変わってくる・・・例えば、仏教にもブラフマン、梵天は現れるが、それはもはや、ヴェーダにあるような万物を支配する全能神としてではない・・・といった指摘には、目から鱗が落ちた。




2024年5月7日(火)


ノート フロンティアミャンマーから。



亡命政権 National Unity Government(NUG)の内務省が、サガイン管区のPDF、LDFの綱紀粛正のために実力部隊を設立したというリポート。この Security & Special Task Force(SSTF) と呼ばれる憲兵組織は、NUG内務大臣の直接の肝煎りで作られ、海兵隊出身のチン族系アメリカ人に率いられているという。


現在同管区では、NUG系、非NUG系双方の武装集団が入り乱れ、殺人、暴行、誘拐などの人権侵害が頻発していて、地域住民は、亡命政権の介入の必要性を認める一方で、SSTFが、内務大臣の私兵と化して、新たな軍閥マフィア化することを恐れているようだ。あるNGOの活動家は同国に伝わる故事をひいてこう言う。


「私たちは、虎から身を守ろうとして、虎より怖い精霊を引き入れようとしているのかもしれないのです」



ちなみに、下が、SSTF のフェイスブックページ。一見して、胡散臭い。スローガンは「市民的不服従から武装闘争へ」。ビルマ語が読めないので定かではないが、住宅や新型の携帯を懸賞にして、資金集めの講でも主催している感じだ。こういうものに、本当に、亡命政権の高官が関わっているのだろうか。





2024年5月13日(月)



ノート やっぱりADOは天才。あの都はるみっぽい、ハーあああっ、という民謡の合いの手というか、何というか、とにかくあれが、ADOのトレードマークとして外国人にも受けているのだが、このリベリオン というロック調の曲にも登場する。52秒くらいのところ。しかし、最初に連想した演歌アニソンや都はるみは、声質的にああいう感じになることはあっても、単独で、ハーあああっ、とやることはないのですね。あれ、源流は比較的新しくて、ADOの出身母体である「歌ってみた」のボーカロイド曲、「エゴロック」あたりではないか。(下の34秒くらい)



そして、この、ハーあああっ、を完璧な節調でやるのが、このボーカロイド曲をカバーした和楽器バンドの鈴華ゆう子さんなのだが、これは、ADOの方が先だろう。ADOは、この、ハーあああっ、をデビュー曲「うっせえわ」の頃からやっているのである。



あの、ADOの ハーあああっ、が世界を席巻するかもしれないので、一応、歴史的な考察を試みておいた(笑)




2024年5月13日(月)



ノート フロンティアミャンマーの論説記事。情報が面白いし、メディアのタブー=取材対象との暗黙のバーター関係、に切り込んでいるが、「じゃあ、どうやって取材するんだよ!」とも言いたくなる。


以下、結輪部分。


Most journalists are also at least sympathetic to the resistance movement. This is understandable, given the conflict began when the military overthrew a highly popular elected government and killed hundreds of peaceful protesters.


But this bias may also lead some to overlook abuses committed by resistance groups, believing it necessary to support the fight for democracy with the rationale that the end justify the means.

The foreign journalist said it’s only natural for resistance groups to be subject to more scrutiny as they gain power.


“If the trajectory of a collapsing junta continues, we can expect more media coverage, especially of the PDF areas. This is bound to create more tension between the media and some elements of the resistance,” he said. “Some actors may not put much worth into media coverage, but without it, even more of the junta’s crimes will remain in the dark – an injustice to the victims and humanity as a whole among other things.”


考えてみると(考えるまでもないが)、「革命勢力」と言えども、いつかは大きな権力を握るかもしれない潜在権力者であり、彼らの組織内や、支配地域内部では、今、現在でも、紛れもない権力者なのだ。



2024年5月17日(金)



ノート すごい、このベルティング、地声高音とでもいうのか。意味がわからなくても、外国の人が圧倒されるのはこれなのだ。詞は、おそらくボーカロイドソングとして書かれたものだろうし、思春期の気持ちの揺れを歌った、ちょっと奇を衒ったラブソングといったいったところだろうが、「心という名の不可解」という題名は気に入った。今、佐々木閑先生のオンライン講義で、仏教をカルチャーセンター的に学んでいるが、お釈迦様が格闘したのも、煎じ詰めれば、この「心と言う名の不可解」なのだ。釈迦は、この「心という名の不可解」に囚われて社会に適応できない人たち、ほとんど病気の少数者、脱落者のために、「島社会」「療養所的な避難場所」を作ろうとしたのだ・・・と佐々木先生は述べている。この指摘には衝撃を受けた。仏教は、第一義的には、社会的マイナリティのための宗教だったというのである。ADOの歌に惹かれる人の中には、おそらく、社会的不適合者、世の中のメインストリームの価値観に全力で乗れない人が多いのではないかと思うし、発達障害の子どもたちなども、そこに含まれるのではないかと思う。自分も、当時、そういう言葉が有れば、発達障害とラベリングされていただろう。だから、年甲斐もなく、ADOのファンになったのかな、と思う。「ギラギラ」を聞いたときにもそう思った。




2024年5月18日(土)



日本語で歌う歌手が、外国の人にこれ程のインパクトを与える時代が来るとは思わなかった。しかし、考えてみれば、日本人の殆どが、以前は、意味がわからないまま、洋楽に感動していたのだ。


Bankok Foodie のFBサイトから


2024年5月20日(月)


、ランスワン通りがルンピニ公園にぶつかる突き当たりに、ワンリーという有名なお粥屋さんがあった。今は、マンションか何かになっているハズだが、そのワンリーに店先の感じがあまりにも似ているので、ひょっとしたら、過去映像かも、と思った。しかし、もう10年くらい前に閉店したはずで、その割には映像の感じが新しい。キャプションに店名が書いていないので、コメント欄で探してみると、チャン通り(チャルンクルーン通りの枝道)にある、魚粥の名店らしい。ワンリーでも、プラブック漁が行われる乾季の終わりになると、こうやって、新しくとれたメコンオオナマズの大ぶりの一頭を店先に吊るしていたものだ。これよりも全然大きな2メートルはあろうかという大鯰である。縦に吊るしていることが多かったように思う。懐かしい光景なのでシェア。しかし、メコンオオナマズの漁は再開されたのだろうか?ひょっとして養殖ものか?養殖でここまで大きくなるなら、それでも大したものだが。




2024年5月21日(火)



ノート 正しい判断ではないか。我々は当事者ではないのだから、どちらかに政治的に肩入れして、一方だけを大目に見る必要はない。ハマスが一般市民への大規模テロ、虐殺を行った事は明白だし、イスラエルが市民の犠牲を厭わない東京大空襲レベルの非人道的攻撃を続けている事も事実だろう。ICCとしては、国際司法としての筋を通すしかないわけだ。




5月18日(土)



Radio Free Asia のリール映像から。テーラー・スウィフトが「アメリカは中国が台湾を武力統一することを防げない」とトークショーで発言しているフェイス映像が、大陸中国のネット界隈で出回っているというニュース。まあ、こんな事までして、相手を脅して、屈服させて、「統一」に持ち込もうとするのは、自らの主張に正当性がないことを、白状しているようなものではないか。同じような手前勝手な理屈で共産主義宗主国の統一の野望を実行に移してしまったプーチンのロシアよりはマシだが、習近平の中国も、これからそうするかもそれないのである。もっとも、この生成AIの画像は、あまりにも稚拙なので、個人がイタズラでやった可能性も大いにあるが・・いずれにしろ、テーラー・スウィフトが北京語で喋っている映像なのだから、一定以上のIQを持つ人は騙せないが、民度に合わせて政治宣伝をしているという可能性もなきにしもあらず。中国共産党が関与している可能性もなくはないだろう。




2024年5月19日(日)


なんか凄まじい。この人が書く、都市名以外は毎回同じ内容のキャプションを読むと、アメリカのいろんな都市で、街娼をドリーショットの一部として撮影するのがコンセプトらしい。あるいは、街の荒んだ一角を撮ると、自然と街娼が映り込むということか。奇妙な、痙攣的な動きをする人が多いのは薬物中毒者だろうか。醜悪な光景だが、なんとなく見入ってしまうのが不思議だ。都市の貧困というのは、惨めったらしく、人間的な破産が伴うのが嫌だ。タイの農村は一見貧しく見えるが、少なくとも惨ではないし、実はそんなに貧しくもないのである。


路上の人たちの中には、精神薄弱や心を病んでいる人もかなり混じっていると思うが、村にそういう人がいたら、村人が放っておかないと思う。自分の村にも聾唖の人がいて、この人は自分の結婚式にも来てくれたのだが、いつま何か言葉にならない唸り声をあげている、一見して危ない感じの人なのである。その人が、今回、里帰りした時も、愛も変わらず、わけのわからない事を叫びな、冠婚葬祭で近所に酒たかり、周に窘られながら生きていることに、ちょっと感動した。以前は、黒々としていた彼の頭が、今でイサーンに名高い岩塩のように真っ白になっていたことにも!もう30年近い月日が経ったのだから、当たり前の話しなのだが・・・。


一方で、彼が酒にではなく、薬にハマっていたら、村人はもっと厄介な存在を抱え込むことになったろうとも思った。



2024年5月20日(日)



産経新聞

「英首相、18歳に兵役義務付けの新制度導入表明 総選挙で保守党勝利の場合」


これは結構、ショッキングなニュース・・・と思うのは、自分のようなお気楽日本人だけで、ドイツにも2011年まで徴兵制あったのだ。知らなかった。そのドイツも徴兵制の再導入の検討に入ったのだという。しかし、イギリスの保守党は、これで選挙に勝てるのか?(若者に兵役かボランティアか選ばせるのだという)選挙は7月だそうで、労働党がどういう批判を展開するのかも楽しみだ。



2024年5月26日(火)


【記事見出し】川口市議会「クルド人」意見書に賛成のれいわ女性市議が離党「市民生活に寄り添いたい」 



ノート これもショッキングなニュース。特に下の部分、


<議会関係者に「私の自宅の前でも毎日、暴走車両が通り抜けて、近所から苦情が殺到している。到底見過ごすことはできなかった」と話していた。>


川口出身の古い友人が「街中に轢き逃げ犯人の情報を求める張り紙が増えている。クルド人の乱暴運転が原因ではないか」と話すのを聞いて、「コイツどうかしているのではないか」と半信半疑だったが、彼らのこういう行動が疑いのベースになっているのかと少し腑に落ちた。ネット上の右翼、保守派ではなく、令和の議員だった人がこう話した事に説得力を感じたのは、多分、自分だけではないだろう。「お前、行って見てきたのか?」と言われそうだが、すべての事を「行って見てくる」わけにはいかないのだから、世の中の多くのことは、このような「状況証拠」で、少しの留保を頭において判断するしかないわけだ。


自分も配偶者が外国人だが、日本で普通に暮らしている外国人は、彼らの評判の悪さが在日外国人全体のイメージダウンになる事に迷惑していると思う。移民外国人の問題というよりも、「川口の不良外国人の問題」と考えるべきではないか。




2024年5月30日(木)


戦争終結後半世紀近くもたって、今ではもう存在しない国の、この小さな国旗が動画の背景にあることが、当局の「調査」の対象になるとは!RFAのリポートから。


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