不定期テレビ日記〜2024年10月
- akiyamabkk
- 2024年10月31日
- 読了時間: 32分
更新日:2024年11月3日
2024年10月5日(土)
◽️ノート なぜ京都文化博物館が?というと、特集している撮影監督の吉田貞次が京都の出身だかららしい。紹介されている作品に内田吐夢の映画が多いところをみると、内田監督とコンビを組むことが多かったようだ。今、調べたら、「仁義なき戦い」シリーズも、この人が撮っていた!あのぶんまわしのカメラワークは、この人が作ったということか。ではでは
2024年10月7日(月)
◽️ノート さっき、ジョン・ウィック4を見始めたのだが(A某配信サービスにした)、冒頭、Laurence Fishburne が、マッチを吹き消すシーンに朝陽のシーンを繋いでいた。明らかに、「アラビアのロレンス」のこの名シーンの引用である。Laurence とLawrenceもかけてるのかな。こういうのを見ると嬉しくなる。
2024年10月9日(水)
◽️日本保守党が次の衆院選に30人候補者を出すらしい。高市が選ばれなかったということは、連中にとって大チャンスなのだ。しかし、国政政党を目指すなら、ちゃんとスクリーニングされるべきだろう。誰か党代表の百田尚樹の妄言、暴言集を映像編集して出さないかな。アメリカの選挙なら、必ずそういうものが出てくる。以下、暴言の一例。
百田尚樹の暴言、YouTube では2525あたり。切り抜き素材では0114あたりに、この発言がある。
「バンコクの女性の何人かに一人は売◯婦」
明白な嘘であり、差別発言。昨年、国連人権事務所の作業部会が日本の「国際ビジネスと人権」状況を調査しに来たのだが、調査委員の中に、タイ人がいたことが気に入らなかったらしい。それほど「春をひさぐ」女性が多い「売春大国」に日本を批判する資格はないと言いたかったようだ。
何故、「国際ビジネスと人権」がテーマで「売春大国」の話が出てくるのか、この人の思考の脈絡は掴みにくい。共演している女性ライターが後で触れているが、「国連特別報告官」が訪日調査後の会見で、「日本の女子学生の13パーセントが援助交際経験者」と発言して問題になったことがある。もしかしたらその騒動が記憶に残っていたのかもしれない。この発言は、日本政府の抗議により後に撤回されている。
公平な目で見て、タイが売春大国なら日本も売春大国だろう。最近の円安により、日本の風俗を利用するアジアの人も増えたろうから、日本の風俗産業の実態はかなり知られてきたのではないか。日本のアダルトビデオもタイで大人気で、一般紙がAV女優のニュースを定期的に伝えるようになったほどだ。この方面で、日本がタイに上からものが言えるとは思えない。
しかし、根本的な話をすれば、タイ人の専門家は、国連の一員として調査に来ているわけで、自国を代表して来ているわけではない。そして、国連は、様々な問題でタイにも勧告を出すわけである。国連が無謬だとも公平だとも思わないし、報告の内容を批判するのは構わないが、他国の国内状況を挙げつらって、その国の個人に「あなた方に国際問題に口を出す資格がない」と断ずるのは、それ自体がアジアに対する差別なのである。
この政党代表は「まず自分の国の人権状況を改善してから日本にものもおせ」と言わんばかりだが、こうして海外に調査にやってくるアジアの専門家は国内の問題にも真面目に取り組んでいる人がほとんどだし、この時のテーマであった「国際ビジネスと人権」問題でアジアで最初に「行動計画」を策定したのはタイなのである。
まったく、恥ずかしいことを言ってくれるなあ。
2024年10月10日(木)
◇ミャンマー、反骨の映画女優 Mya Hnin Yee Lwin

この人、ミャンマーのトップ女優で、3年前のクーデターの後、軍に抗議してヤンゴンでの反政府デモに参加し、逮捕拘束されたスーチー女史のトレードマークだった、白いシャツにロンジー(巻きスカート)、耳元に花という出立で、民衆を鼓舞した。その後、少数民族の支配地域に入り、武装闘争に参加、時々、キャンプ生活の様子をFacebookに投稿している。なんという、美貌と才能の浪費!、と思わざるを得ない。もちろん、そうさせた軍政が悪いのだ。写真は7年前のもの。彼女がヤンゴンに戻って、映画が撮れる時代が一刻も早く来るように・・・と思います。
ではでは
2024年10月11日(月)
◇なぜか海外ユーチューバーに大ウケのアニメ「Dan Da Dan」
Dan Da Dan というアニメーションのリアクションビデオ。やたらに外国のユーチューバーがリアクションしているので見てみたが、めちゃくちゃ笑った。One Piece の笑いは、わざとらしい感じがして笑えなかったが、これは、相当に面白かった。でも、これ、お茶の間で子供向きにながせるのか?タイなんかだと、まず、無理ですね。Parental Guidance つきでも無理だろう。
こう言うアニメが(音楽もそうだが)ほぼリアルタイムで海外でも受けいられるようになったのは、AI翻訳の進歩で、字幕スーパーをつけることが容易になったからだろう。そのせいで、「字幕を読むのが苦手」とされたアメリカ人も、だんだん、スーパー付きの鑑賞に慣れてきたように思われる。ま、見ているのは殆どがアニメオタクという説もあるけれども(笑)
あと数年すれば、音声認識による自動翻訳機能がもう一段進歩して、YouTubeで見る全ての動画が、自国言語のスーパー付きで見られる時代が来るのではないか?活字の翻訳は、特殊な文章を除いて、「翻訳者の仕事はAIが訳したものをチェックするだけ」・・・と言うことになっていると思う。翻訳のスピードが違いすぎて、人による翻訳では、太刀打ちできないのである。例えば、この文章なら3秒で訳すと思う。
ではでは
2024年10月12日(土)
◇映画予告制作会社
映画予告を専門に制作する会社なんかあるんだな。ハリウッドが日本で映画を公開する時なんかも、こういう所に頼むことがあるようだ。初めて知りました。
さて、こういう映画サイトに映画予告を引用する時の話。新作の予告は配給会社の公式サイトから引用すればいいだけなのだが、問題は旧作の予告なんですよね。、昔の作品には公式サイトがない(ネット自体がその頃ないし)ので、Rotten Tomatoes (以前のMovie Clips) みたいなサイトが貴重なのだ。映画の紹介や感想を読む時、予告の映像があった方が、断然、イメージが湧くのですね。だからポスターなんかより映像で引用したい。
以前、日本の映画会社と契約して、邦画の予告映像をYouTube で配信する会社があったような気がするが、今、探すとない。ひょっとして潰れたかな。一番いいのは、Rotten Tomatoes が日本に進出して、日本映画の紹介を始めることだ。これは、邦画の世界的再評価の呼び水になるので、ぜひ、誘致?して欲しい。何度も言うが、この数年で、今まであった言葉のハードルが画期的に低くなるのは目に見えているのだ。「なくなる」とまでは言わないが。
しかし、この Gal Enterprise のキャッチ、なんか、手抜きというか、投げやりといいうか・・・「映画を愛する全ての人のために」なんて、AIが真っ先に投げてくる答案だろうに。まだ、「映画をあんまり愛してない人のためにも・・・」にした方がよかった。そっちの方がプロ意識を感じさせるし、クライアントも「その意気やよし!」と思うだろう。
自分なんかはやはり、「映画なんぞより大谷翔平」だな。そっちの方に本物のドラマがある。ドジャース、Let's Goooooooooo!
ではでは
◽️以下、ある映画サイトでの謝罪文。
◇Rotten Tomatoes の映画予告をMeta (FaceBook)で引用することについて。〜削除されました!
YouTube の Rotten Tomatoes Classic Trailer を引用投稿したところ、Meta からコミュニティ規定違反との指摘があり、削除されました。Classic Trailer は100万を超える登録者がある、有名チャンネルであり著作権を侵害して大量の投稿を行っているとは思えないので、おそらく他の理由によるものでしょうが、その理由はわかりません。この「どの規定に違反するのか説明しない」というのも、数あるメタの不可解な対応の一つですが、以前、Rotten Tomatoes からの予告引用を推奨する投稿をしましたので、ここに訂正いたします。
しかし、こういう User Unfriendly な対応を続けていると、Meta は早晩、衰退するのではないでしょうか。
・・・と文句を言っておきますが、いずれにしろ、私の認識の間違いでした。すいませんでした。当該の投稿も削除しておきます。
ではでは
メタの対応は本当に不可解。一般人の映画予告なら投稿できるのだ。厳密に言えば、著作権侵害の可能性があるにも関わらず。(折り合いがついている可能性の方が高いのだが)おそらく、他社の宣伝に、自社のサイトが使われることが嫌なのだろう。
2024年10月13日(日)
◽️ノート 嫌な予感が現実になるかもしれない。トランプがスウィングステートで再逆転した。ミシガンなどは、一時、ハリスが5%以上の差をつけていたのだ。全国支持率では、ハリスがリードしているが、スィングステートで負けたら意味がない。今度は、民主党の側が「不正選挙だ」と騒ぐことになるかもしれない。
今現在、Toss Up 状況の州を含めると、ハリス236、トランプ302である。まだ僅差ではあるが、これからハリスが巻き返す材料が見当たらない。掛け率もトランプが上回り始めた。つまり、トランプが勝つだろうと思っている人の方が多くなったのだ。
◽️大谷、ナリーグ決勝へ
※一般人が挙げているメジャーリーグの予告。これなら(フェイスブックに)投稿できた。「なんだかなあ」とナンシー関風に。
◇「メジャーリーグ」(1989)
日本人が、メジャーリーグをちゃんと意識し始めたのは、この映画くらいからではないか?それが今や、大リーグの顔が日本人である。ドジャース、ナ・リーグ決勝進出、おめでとう!
石橋がこのシリーズに「kamikaze takahashi」という役名で出演したことを思い出した。爆笑ものだが、「国辱モノ」とも言えそうだ(笑)日本人=変態、ナードというイメージが出来始めたのも、このくらいからではないか?
そのイメージを、今回、完璧に払拭してくれたのが、大谷翔平であり、完全無欠の正統派ヒーロの役回りとなった。野茂、イチロー、大谷、なんと言ってもこの3人の貢献が大きい。私は、パイオニアとしての野茂英雄が一番好きだが。
でも、大谷の4打席、4三振には、ちょっとガッカリ。ひょっとして目が悪いのではないか?チャーリー・シーンのように眼鏡をかけるべきかもしれない。
◽️人権派ジャーナリストの「劣等民族」発言
自民支持者「劣等民族」発言を撤回 ジャーナリストの青木理氏、地上波テレビ出演を自粛 (産経新聞記事)
ノート いや、本音だろう。彼らが「市民」という言葉を使う時、自民党の支持者は含まれていないと思う。彼らにとって、政治的スタンスが違う人々は、「市民」と呼ぶに相応しくない、二線級の人々の群れに過ぎないのだ。いつもは暗黙理に行う裏返しの差別を、仲間内でしゃべっている気やすさから、つい露骨に口にした、ということではないか。潜在権力者の傲慢、もしくはルサンチマンが顔を出した・・・ということか。こういう人達の「十分に進歩的でない人々」に向けられる憎悪は、ちょっとポルポト派的だ。そこまで行かなくても、「再教育の必要がある」くらいは思っているかもしれない。
そういえばこの人、何かの討論番組で、「自分は炭鉱のカナリアだ」と言っていたような・・・そういうことが自分で言える感性も、なんだか恥ずかしい。カナリアは、身を犠牲にして人々に危険を告げるのだが、この人は単に「大切な仕事をしているのだから自分を特権的に扱ってくれ」と言っているように見えたのである。
2024年10月17日(木)
シンディ・ローパーの True Colors
シンディ・ローパーが引退するらしい。この人には東北大震災の時の恩がある。原発事故にも怯まず続行したコンサートでもこの歌を歌っていた。ローバーは早くからLGBTQの運動を支持した人だか(・・・とローパーのFarewell 日本コンサートを伝えるローリングストーンの記事にあった。)、この歌の歌詞もそういうことを含んでるんだろう。
ワンオクの We are にある Colors In the Dark というサビの歌詞など思い出した。(タカが最近化粧し始めたのがちょっと気になる、いやまじで)確かに人間は、他人に迷惑さえかけなかれば、どう生きてもいいのである。で、ここで唐突だが、この当然の自由社会の原則をわきまえない、「保守政党」には、少しでも議席を与えてはならないと思う。いや、めちゃくちゃ唐突ですが、分けて書くのも面倒なので。関連がなくもないし。
保守にも、「使える保守」と「使えない保守」があると思う。ある種の、保守リベラルとも言えそうな人たちは、議論における公正さの重視において、日本のある種の左派よりもまともなのではないか。自分の「正しさ」に酔って有頂天になったり、過度に攻撃的に、嗜虐的になったり、「勝ち誇りたい」という子供っぽい欲求に流されたりすることが少ないのだ。例えば、シンディ・ローパーが原発事故後に残ってコンサートを続行したことについて、「シンディー・ローバーは原発事故を起こした東電に免罪符を与えた」とかなんとか書くのが、ある種の左派なのである。
今回初めて総選挙に候補を出す、例の保守グループは「使えない保守」の方だと思う。少し前までバンコクに住んでいた前の補選の候補者が決別を宣言したことを見ても、それは明らかだと思う。「ある種の左派」の反対の極にいて同種の存在が「例の保守グループ」なのである。
2024年10月18日(金)
◽️ガザの虐殺者の死
これで停戦に一歩近づくのかもしれない。少なともイスラエル側は停戦に応じる国内的な大義名分を得たのではないか?しかし、産経はあれを「奇襲」と書いているが、「奇襲」ではなく「テロ」でしょ。コンサート会場を狙って1000人以上を殺害し、民間人を人質に取るのは、通常の戦闘行為ではないと思うが。
自分が、イラク戦争の勃発前に、アブドラ・アジズ・ランティシにインタビューした時、彼が最も恐れていたのは、アルカイダのようなテロ組織とハマスが同一視されることだった。明らかにハマスは、昨年10月のテロで変質したのだ。変質した理由の一つが殺害されたこの人かもしれない。ま、変質した「結果」かもしれんが。
おそらく、「あそこまでやるとは!」と日本の専門家たちも虚をつかれたのではないか?だから今までの自分たちの主張と平仄を合わせるために、方向転換に時間がかかっているのだろう。要は、「自分が大事」なのですな、結局、専門家と名乗る人たちも。彼らに影響されているのが、「ジャーナリスト」あるいは「記者」と呼ばれる人たちなのではないかと思う。
イスラエルがコラテラルダメッジを擬して、民間人の犠牲を厭わない攻撃を繰り返しているのは、許容できないけども、ハマスの第一撃を「奇襲」と定義して、イスラエルを批判するのは違うと思う。ハマスの第一撃を「テロ」と定義した上で、イスラエルの非人道性を批判すべきなのだ。
◽️アメリカ大統領選
Real Clear Politics
ノート ハリスが全国調査ではまだ1.5パーセントリードしているが、4年前のバイデンは、この時期、9パーセントリードしていたのだという。一方、バトルグラウンドステートではトランプがリードを固めつつある。ミシガンでもついに、世論調査の算術平均で0.5パーセント上回った。一時はハリスがこの州で5%以上勝っていたのだ。
嫌な予感が現実になりそうだ。ヒラリーの時もこういう感じだったと思う。候補者の実力不足もあるのかもしれないが、アメリカには、女性の最高指導者に対する抵抗感、「ガラスの天井」がまだあるのではないか?全体得票は上回りそうだから、そうは言えないのかもしれないが、スイングステートと言われる州にそれがあるような気がする。
また、1ヶ月、アメリカのニュースを見ないことになるのかな。日本では、プチ、プチ、プチトランプの暴言老人が代表を務める党が「国政政党」になる勢いだといいうし、いやはや困ったもんだ。
2024年10月19日(土)
◽️ある喜劇役者の訃報

ノート 山田洋次が「我々は喜劇のヒーロを失った」と言っていたが、自分などは、渥美清より同時代に見てきたし、かなりショック。「喜劇のヒーロー」を屈託なく演じるのは、難しいことだと思いますよ。共演者へのセクハラじみた下ネタや、内輪受けのいじめ芸で安い笑いをとるのとはわけが違う。
私生活がほとんど伝わってこないのも渥美清と似ている。「家族が119番通報した」とあるのを見て、少し安心したが、ちょっと早い。
思い出した。スティーブ・マーティンの何かの授賞式の祝辞で、親友のマーティン・ショートが、自作の替え歌を朗々と歌い上げ、大いに笑わせて、最後にしんみりとさせた時、あのスティーブ・マーティンの目に涙が浮かんでいるのを見た。その時、日本でこんなことができるコメディアンは西田敏行くらいだろうな思った。他の人はただ単に面白い人、西田敏行は「喜劇役者」だったのだ。
合掌
◽️大統領選は「ヒラリーの悪夢」の再現か?
ノート ハリス、ヒラリーと同じパターンで負けるのではないか。数字がそれを示しているように思う。

Trump VS Hillary (2016年選挙結果)
得票率 46.1 48.2
代議員数 304 227
Trump VS Harris (2024年10月19日現在)
得票率 47.9 49.3
代議員数 312 226 (No Toss Up states)
民主党はパニくっているだろう。困ったもんだ。
Wikipedia
Real clear politics
◽️ADO作詞・作曲の新曲の危なさ
ノート ADO という人は、非常に生真面目に論理的に話そうとする人で、こういう人は、作詞に向かないのではないか。ちあきなおみ、のように、他の人が作った歌を解釈して歌う方がいいように思う。
英語字幕で歌詞を理解している外国のYouTuber は Lost in Translation を勝手に想像して、内容を想像で膨らませてくれるから、歌詞の方もまずまず評判はいいようだ。ダイとかキルという言葉が気軽に出てくるのに面食らってはいたけれども。
しかし、そういうことも、全てどうでも良くなる程、0255のスクリームが圧倒的なのである。ここを聞くためだけにでも、この歌を何度も聴き続けることができる。
2024年10月20日(日)
◽️日本保守党のいい加減さ
ノート おもろい。いい加減な連中だとは思っていたが、ここまでいい加減とは思わなかった。選挙戦的にはこれを拡散されるのが一番痛いのではないか。国士を気取っているが、思想信条とか関係なく、要は、数合わせで、候補者を立てているだけなのだ。マジな支持者にほど響く内容だろう。
今日の追求は冴えていた。さすが、在野の研究者。守られてこなかった分、腹は座っているようだ。さて、どのくらい票を削れるか。ネット政党であるだけに、有力インフルーエンサーの内部告発は、それなりに効くのではないかと思う。
2024年10月21日(月)
◽️飯山あかりが告発、政党代表のヘイト発言
百田尚樹の韓国人に対するヘイト発言と、それへの批判のくだりを見てほしい。(52分ごろ)こういう人が率いる政党に税金を与えていいものか。マスコミはちゃんとホームワークをしているのだろうか?マジで驚いた。自民党の方がはるかにマシだろう。
◇ピーコが亡くなった
「おスギとピーコ」のピーコさんが亡くなった。映画評論家?としてのこの人の最初の印象は「ダイハードを激推ししていた人」だ。「胡散臭い連中だな」と思っていたのだが、試しに見てみると、本当に、めちゃくちゃ面白かった。今や「ダイハード」はアクション映画の古典という評価だろう。
今、考えてみると、この兄弟は大変な先駆者だったと思う。この人たちがテレビに露出することで、我々の世代は、LGBTQ的な異質な性のあり方を受け入れる下地ができたのである。自分は、彼らの性別認識を正確には知らないのだけども。
「おスギとピーコ」は自由に生きただけなのかも知れないが、彼らがテレビではしゃぐ姿を見ることで、我々の世代は「人間は他人に迷惑さえかけなければどう生きてもいいのだ」という自由社会の当然の原則を、自然な形で学んだのだと思う。これは、学校でのポリコレ教育などより、はるかに有効な「人権教育」だった。
ところで、おスギさんはまだご存命なのかな。
合掌 ではでは
◽️2016年大統領選の結果

2016年の大統領選でトランプに敗北したヒラリー・クリントンは、このくらいの時期、全国支持率で6%ほどリードしていた。ハリスとトランプの差は今、0.9パーセントに縮まっている。一方、勝敗を左右するバトルグラウンド州の平均では、トランプが1%にリードを広げた。ミシガン州での平均ではトランプが1.2パーセントリード。ペンシルバニアでも0.8%リード。まだ僅差だが、トランプがリードを広げるトレンドは見誤りようもない。2016年の選挙でも、このくらいの時期から、スウィングステートで軒並みトランプの数字が上回り始め、自分はアメリカ人に嫌気がさして、大統領選関連のニュースを見るのをやめた。
スキャンダルに強い、テフロン候補のトランプにオクトーバーサプライズが起こる可能性は少なく、出てくるとしたらハリスにマイナスに働くサプライズだろう。このままの趨勢で投票日まで行くのではないか?ヒラリーの悪夢の再来である。
2024年10月22日(火)
◽️新しい大谷登場ソングが渋い
"Memories of Matsuko" というのは、「嫌われ松子の一生」のこと。映画は、自分の「感動はしたが、2度と見たくない映画」No2だが(No1は木下恵介の「日本の悲劇」)、鑑賞環境が悪かったので、Feeling Good が使われていたことは覚えていなかった。
Feeling Goodは、XファクターやThe Voice でもよく歌われるブルースの古典。昨日のロサンゼルスタイムスによると、大谷翔平が、自分の登場ソングを、この歌のこのバージョンに変えたという。
同誌の記事は、ご丁寧にも、この歌が「嫌われ松子の一生」で使われていることに触れてくれているが、大谷翔平があの映画を見ているとは、ちょっと想像できないのである。
が、いずれにしても、この選曲は超クール。マイペースで本質的な事にしか興味がないように見える大谷翔平にピッタリだ。
大谷翔平、ナショナルリーグ制覇、おめでとう!次は、偏狭で差別的な都会の田舎者、ニューヨークヤンキースのファンとマスコミをギャフンと言わせてくれ!これが言いたかっただけなのだ(笑)
ではでは
2024年10月23日(水)
◽️アジア日誌「トランプ再登板か?〜いい加減にせえよアメリカ人!・・・と思う今日この頃」
Real Clear Politic 2024年10月23日時点

2016年の大統領選でトランプに敗北したヒラリー・クリントンは、このくらいの時期、全国支持率で6%ほどリードしていた。勝ったバイデンは8%くらい水を開けていた。ハリスとトランプの差は今、0.9パーセントに縮まっている。
一方、勝敗を左右するバトルグラウンド州の平均では、トランプが1.1%にリードを広げた。ミシガン州での平均ではトランプが1.2パーセントリード。ペンシルバニアでも0.8%リード。まだ僅差だが、トランプがリードを広げるトレンドは見誤りようもない。2016年の選挙でも、このくらいの時期から、スウィングステートで軒並みトランプの数字が上回り始め、自分はアメリカ人に嫌気がさして、大統領選関連のニュースを見るのをやめた。
スキャンダルテフロンのトランプにオクトーバーサプライズが起こる可能性は少なく、出てくるとしたらハリスにマイナスに働くサプライズだろう。このままの趨勢で投票日まで行くのではないか?ヒラリーの悪夢の再来である。
<了>
2024年10月24日(木)
◽️トランプ優勢が明確に?

全国支持率の平均でも拮抗してきた。これは、ヒラリーパターン(得票率で勝って選挙人数で負ける)にもならずにトランプが完勝するかも。RCPの記事を見てもトランプ有利の味方が圧倒的。僅差とはしているが、ハリス有利の見方は一つもない。民主党側のメディアは焦って、ガセ気味のディスり記事を出し始めたが、効果は限定的らしい。この時期出てくるスキャンダル記事には誰しも眉に唾をつける。ニュースの発信者も「いかにも」というタイプの人たちだ。アメリカ人の良識に期待したいが難しそう。以下、RCPの記事の一つ。WSJのもの。こういう情勢分析が典型的だろう。
2024年10月25日(金)
◽️ADOの新曲、荒井由美はボーカロイドの先駆け?
ノート 初音ミクは、名曲「千本桜」の原曲を歌ったボーカロイドという印象しかないが、なんか、どっかで聞いたことがある声たな、と思った。と考えていて思い出したのがユーミンである(笑)
荒井由美は、ライブで聴くと、ハラハラするくらい歌がイマイチだから、スタジオでバキバキに加工したバージョンの方がいい。そういうところも似ている原因かも知れないが、なんといってもあの鼻から出す声と、感情のこもらない機械のような歌い方である。映画で出てきたコンピューターの音声みたいな感じの声と滑舌と抑揚。
そういえば、「あの無感情なラクした歌い方が日本の歌謡曲をつまらなくした」と怒っていた先輩がいたが、荒井由美はやはり時代を先取りしていたのだ。
そういう、荒井由美/初音ミク系のコンピューター声と、その対極にあるADOの、感情が爆発するような生な歌声が、なんとなくマッチするというのも不思議だ。荒井由美とファイファイセットが一緒に歌っているようなものか(笑)
ところで、重大ニュース。来年、ADOが再び世界ツアーをやると発表した。32都市、50万人の観客動員を見込むツアーは日本人アーチストとしては最高の規模らしい。(と、昨日の誕生日ライプでADOが自分で言っていた)のどに気をつけて頑張って欲しい。
2024年10月27日(日)
◽️「夜に駆ける」の凝りに凝った英語バージョン
YOASOBI / Into The Night (「夜に駆ける」English Ver.)
これはすごい。「夜に駆ける」の英語バージョン。歌詞を忠実に英訳して、それが「そら耳」的に日本語の元歌詞のように聞こえるように作ってある。英語学校の先生がYouTubeで言っていたが、英語話者(この人はネイティブかもしれないがドイツ人)にはフレーズの冒頭が聞き取れないことが多いらしい。それを、オクラさんだったか、イクラさんだったかが、完璧に歌いこなしているのもすごい。こんな芸当が可能だとは!
これは究極の例だが、日本人が歌うのだから、日本人英語で歌っていいのだと思う。ボブ・マリーの英語なんか、バチバチのジャマイカ英語で、文法もちょっと変ではないか。インド人の英語も、フィリピン人の英語も、ド訛りしているし、香港人の英語は、英語なのか広東語なのかよくわからなかった。それを受け入れる文化的寛容さを世界が持ち始めていると思う。ネットのおかげだろう。
◽️トランプが全国支持率でも逆転!&日本は総選挙

ついに、全国支持率でトランプがハリスを逆転した。しかし、バトルグラウンド7州での算術平均でトランプのリードが0.9%に縮小している。ミシガンとペンシルバニアで差が詰まったからだが、トランプ陣営としては、全国で逆転するよりも、接戦州でリードを広げる方が安心だろう。
ノート 今日、日本は選挙か。自公で過半数割れして石破退陣なんだろうな。いずれにしろ、適当なことしか言わない石破は誰かに変えた方がいいかも。しかしとりあえず、出口調査らに基づく、マスコミの議席予想には気をつけた方がいい。前回の総選挙では、朝起きたら、結果がガラリと変わっていた。
それから、極端でいい加減なことしか言わない、左右両極端のトンデモ政党は、あんまり躍進して欲しくない。日本保守党は、4議席との予想が多いが、愛知で選挙区1、比例代表で東海ブロック1、東京1、近畿1の内訳だろう。東京での比例順位一位が「やや劣勢」らしいから、ここで落として、3議席、できれば、近畿でも落として2議席くらいで収ってほしい。この党は、前の候補者の告発で内情が表沙汰になり、政治資金の処理のずさんさも暴露され、代表ともう一人のなんとかという女性の発言のいい加減さ、危険さも、これから明らかになるだろう。それほど将来の伸び代もないのではないか?
結局、今回も、大使館での登録が間に合わず、選挙権は行使しない。まあ、行っても、選ぶ政党がないのだから同じことだろう。今、日本で、選挙に行かない人に対して、罰則を設けて投票率を上げようという議論があるようだが、あんまり意味ない・・・というか、むしろ有害だと思う。
タイなどで投票率が高いのは、買収が行われること以外に、投票しないと、次の市町村選挙に立候補できなくなるという「罰則」があるからで、これは、公金へのアクセスを生活向上の重要なツールとするイサーンの農民などにとっては、深刻ではないにしても、それなりの間接的ダメージとなるのである。それに、複数の政党からお金を受け取るから、どこに投票するかは自分で決めるとして、とりあえず投票に行っとかないと、知り合いの顔を潰すことにもなる。理由としては、こちらの方が大きいだろう。いずれにしろ、日本とは全然状況が違うのだ。
日本のような先進国で、とりあえずは民主主義が機能している国では、「投票先がない」「わからない」という理由で有権者が棄権する権利は尊重されるべきだと思う。だいたい、選挙に行かない人というのは、政治に関心も、見識も、知識もない人が多いのではないか?そういう人が、無理して、適当に、エイや!と投票するよりも、それなりに知識や見識がある人の中で、多数決をとる方が、より良い結果が得られるような気がする。件の党の暴言老人のように「財産で選挙権を制限しろ」とか口走るのとは違い、選挙権を行使するかどうかは、有権者本人が判断するのである。
自分のように、政治に対して知識も特定の見識もない人間が、それなりに政治に対する考えがある人達に「白紙委任」する権利も尊重すべきだと思うのだ。
2024年10月28日(月)
◽️「刑事コロンボ」の面白さ

◇「刑事コロンボ」の名優、ピーター・フォーク
「刑事コロンボ」、面白かったですなあ。ドラマも面白かったが、ノベライゼーションが、犯行に至るまでの犯人の心理が克明に描かれていて、これまた面白かった。自分は夢中になり、時々、学校をサボって、フランキーチョコレートを食べながら、小説コロンボを読み耽ったものだ。引きこもりにならなかったのがめっけものだが、ちょっと登校拒否気味にはなった。
日本で、コロンボを模した倒叙ものの推理ドラマシリーズがあったが、足元にも及ばないと思う。役者と脚本の違いだろう。もっとも数本見ただけだから、たまたまその回の出来が悪かったのかもしれない。しかし、「刑事コロンボ」にも随分無理なものはあったが、あそこまで浅はかなものはなかった。シリーズの最低作は、そのシリーズの平均的な水準を示唆するものと考えてもいいように思うが、どうだろう?
最近は、ネットなどで、「刑事コロンボ」を吹き替えなしで見られるが、オリジナルを見ると、ピーター・フォークのガラガラ声、攻撃的な喋り方に(得に初期コロンボ)に虚を突かれる。自分は、小池朝雄の、あの深みのある、知的な感じの声に慣れ親しんできたし、そちらの方が好きだからだが、考えてみると、アメリカのイタリア系と言うのは、差別された白人種であったわけで、ああいうハングリーで抜け目のない、押し付けがましい感じが(オリジナルのコロンボはそういう印象なのだ)、向こうでのイタリア系の一般的なイメージなのかもしれない。
そういえば、イタリア系の人権擁護団体を組織して、のちに暗殺された、ニューヨーク五大ファミリーのボスの名字がコロンボだった。アメリカ人は、当然、そういう事も連想したに違いない。しかし、コロンボのそういう攻撃的な側面は、シリーズが人気になるに従って、薄れてきたように思う。
要するに、コロンボの、あの下段からジリジリ押してくるような迫力と、そらとぼけた図々しさは、イタリア系という背景があったからこその説得力だったわけで、「日本版コロンボ?」の、あの滑りっぱなしのコミカルな?演技とは、随分趣が違うな、と思うのだ。もちろん、狙っている所が違うことはわかっているのだが・・・
ではでは
◽️選挙結果、ドント式がなんとなく分かった
ノート 選挙、結局最後まで見てしまった。おかげで、ドント式の票の振り方がうっすらとわかるようになった。
ややこしい計算式はさておき、まず、得票率に応じて議席を割り振り、最後の数議席は、次のもう1議席を取った場合の、その1議席当たりの得票率が大きなところから議席を獲得できるのである。例えば、昨日の比例東京ブロックは、最後に2議席が残っていたが、あと1議席取った場合の立憲と維新の1議席当たりの得票率が4%を超えていた。一方、参政党と日本保守党の得票率はそれぞれ、3.9と3.3パーセントだっから、最後の2議席は立憲と維新に行き、参政党と保守党は東京では議席を獲得できなかったのだ。この点を確認するため、東京ブロックの議席が確定するまで起きていたが、次の選挙の時には、もう忘れているだろう。
実質的な野党は過半数に遠く及ばないので、政権交代は起きないだろう。保守系無所属を入れると自公で220くらいになるようだ。石破退陣、新しい首相でしばらくやって、来年の衆参同日選で自民党が多少持ち直すという展開になるのではないか。維新と国民民主は、与党側に付くと埋没する恐れはあるけれども、反対側に行く選択肢はないだろうから、「次の選挙は、立民からむしり取ればいい」と考えて、最終的には自公に協力するのではないかと思う。
日本保守党が3つも取ってしまったのが、いやーな感じがするが、名古屋勢のリベラル系2、保守系夫婦漫才系が1と、勢力不均等になってしまったので、そのうち分裂するだろう。夫婦漫才の女性の方が東京ブロックで落ちてしまったのは、計算外だったのだろうが、「惜しい」というほどの票が取れていなかった。交付金をもらうための要件、全国得票率2パーセントの方は、ひょっとしたら達成できているのかもしれないが、チェックしていない。国政政党になれなければ、寄付金の杜撰な取り扱いが表に出て面白くなるのだが・・・。福井大学の名誉教授が立候補したので、西岡先生が、保守党を応援しているのが困る。
とにかく、この日本保守党とれいわは、いい加減なことばかり言う左右のトンデモ政党だから、自分は好きじゃないのだ。れいわの代表が、東北大震災の後、「もう日本に住めないからフィリッピンに移住する」と言ったことを自分はまだ覚えているのである。それにしても。共産党がれいわに負ける日が来るとは!
立憲民主党が伸びたのは、党代表が、早稲田出身なので悪くない。(あ、前の人も早稲田だったかも)立憲民主党は、安保・外交では与党と歩み寄り、内政で対立軸を作っていってほしい。美しい理念だけを言い続けられる時代ではなくなったという気がする。ロシアのウクライナ侵攻以降、そう思う人は多くなったのではないか。それができれば、政権を取れる日も来るのではないか。
以上、選挙に行かない「白紙委任層」の雑駁な感想。
◽️大谷が怪我をしてしまった!
ノート 選挙が終わって、自公が大敗したが、今、日本国民最大の関心事は、間違いなく「大谷の怪我」だろう。少なくとも自分はそうだ。ニューヨークでは出れなくても、せめて、本拠地に戻ったとき、出場できるようになっていてほしい。その前にドジャースが決めてしまったら、日本人にとっては、消化不良のワールドシリーズとなる。ヤンキースタジアムではドジャースの1勝2敗、これで行きましょう。ま、大谷が不死鳥のように、第三戦のグラウンドに登場するのも感動的なのだが、あまり、無理をして欲しくない気持ちもあるのだ。
今、ニュースを見ると、大谷は第三戦に出場するようだ。嬉しいが、大丈かな。第7戦に代打で出てきて、さよならホームランでも、自分は構わないのだが(笑)
2024年10月29日(火)
◽️ADOが泣いた!初音ミクとの共演
ノート ADOの新曲のライブバージョン。子供の頃からの憧れだったボーカロイド、初音ミクと、国立競技場の大舞台で共演している。ADOが嗚咽を堪えながら歌っているところが何箇所かある。観客の女の子も泣いているが、同じような少女時代を送った子ならこれは泣くだろう。傍ら、それを見てもらい泣きして、「この公演は、ADOにとって世界ツアーより意味があるのだろう」と喝破する、米国人髭面ユーチューバーピアニストがいる。
時代を象徴する光景のように思え、今年、還暦の自分がなんか感動した。今、そばで寝ているディズニー好きの孫娘のことなども考えた。そんなこと彼女の人生になんの意味があるのか(彼女の母親ならそう言うだろう)と言われそうだが、むしろ、そんなことにしか人生の意味はないのではないかと自分は思うのである。
歌い手の感情が涙に至るまで高まってしまうと、普通、その曲は失敗に終わるものだが、ADOは、ギリギリのところで踏みとどまって、その息遣いを最も効果的な表現に変えている。海外のYoutuberがADOを評価する時に、Vulnerability という言葉をよく使うのだが、まさに、ADOのその、壊れやすさ脆さ、と強靭さが共存する不思議な魅力が伝わってくる。初めて聞いて感動しファンになった Unravel のライブバージョンが典型的にそうだった。天性のパフォーマーというしかない。
やっぱりADOは天才!・・・と思うのだが、そういうところがあるから、このシングルで同時リリースされた ADO 作詞、作曲の「初夏」を聞いて、不安になるファンもいるわけである。こういう人は上辺の明るさに騙されてはいけない。まあ、天性の仕事好きでもあるようだから、大丈夫だとは思うのだが。
◽️ワンオクの新曲
A new song by One OK Rock, 'Dystopia'. I love this song more than 'Delusion: All'. Taka's voice is always amazing, but I feel more energy from this song.
It seems that the older he gets, the less optimistic he becomes, which is understandable—because if it were the other way around, we’d be laughed at for our dishonesty. The question is not how to deny reality but how to overcome it.
2024年10月30日(水)
◽️フランシス・フォード・コッポラのAFI生涯功労賞を受賞
コッポラがアメリカ映画協会生涯功労賞を受賞するそうだ。第50代目。初代は確かジョン・フォード。「まだとっていなかったのか!」と驚いた。この人は、スピルバーグのように常にヒットを飛ばすというタイプの人ではない。なんといっても「ゴッドファーザー」と「地獄の黙示録」。
授賞式の祝辞スピーチが楽しみだ。司会を務めるのは誰だろう?娘さんかな。スコセッシの受賞の時は(スコセッシの方が先だったのだ!それも随分前のこと)、シャロン・ストーンが司会していたから、コメディアンヌではない女優さんが司会することも、あり得ないことではないようだ。
やはり、一番の注目は、アル・パチーノがスピーチで何を言うかだろう。ゴッドファーザーの準主役への抜擢がなけば、アルパチーノの現在はなかったのではないか?マイケル役は、ジェームス・カーンが当てられる可能性もあったらしい。もし、カーンがマイケルの役を演じていたら、「ゴッドファーザー」は違った映画になっていたろう。
コッポラは髭がなく、痩せて面変わりしてしまって、最初、この写真を見たときは、誰だかわからなかった。
2024年10月31日(木)
◽️「二十四の瞳」の唱歌
京都文化博物館の高峰秀子特集。昔の女優さんなので、ちゃんと見たのは「カルメン故郷に帰る」二十四の瞳」「浮雲」くらいだろう。「喜びも悲しみも幾年月」も見たと思うが、ちゃんと覚えていない。
リアル高峰秀子は、映画でよく演じていた、しおらしく流されやすい弱い女性のイメージからは程遠く、その向こう気の強さに、名コンビだった成瀬巳喜男監督もしばしば辟易していたらしい。(と、どこかで読んだが、真偽のほどは保証しない。木下監督のことだったかもしれない)おそらく、高峰秀子の実像に一番近いのは「カルメン故郷に帰る」の役なのではないか?ずっと昔、この人の書いたエッセイ集を読んだことがあるが、気の強さが筆致に出た、飛び跳ねるような文章だったと思う。
なぜだかわからないが「カルメン故郷に帰る」が好きだ。「浮雲」や「二十四の瞳」も大好きなのだが、こちらは理由が説明できる。が、「カルメン」が好きな理由はうまく説明できない。ちゃんと読んでない本の題名を借りれば、これはまさに、Embracing Defeat だなあ、と思うのである。あるいは、小津の「東京物語」をみたあるここで一首、
かっこ悪く正義の理屈もなかったが
懸命に生きた祖父母を思う
(大字余り、お粗末!)
という感慨があるのですね。私は終戦後の事は知らないけども、祖父母のことは知っているので。
ではでは
◽️ハリス終盤で巻き返す、世論調査のバイアス

ノート 全国支持率でトランプが0.5パーセント差をつけたが、獲得選挙人数ではハリスが差を詰めた。0.数ポイント差のリードでもお構いなしに、支持率が高い方の候補者に選挙人を振り分けた結果だが、これは、ミシガン州とウィスコンシン州でハリスが再逆転した結果だろう。それぞれ、0.4ポイントと0.2ポイントの僅差。
2016年のミシガン州の選挙結果を見ると、選挙5日前の時点でヒラリーがトランプを6.3ポイントリードしていたが、結果は0.3パーセント差で破れている。同じ選挙5日前のハリスのリードはわずか0.4ポイントである。また、2.6ポイント差で勝利した2000年のバイデンは、この時点の世論調査で8.2ポイントリードしていた。なぜそういう事がわかるかというと、Real Clear Politics がそういう数字を出しているからだ。RCLもこういう所を、勝敗予想の勘所だと考えているのではないか。
今の数字(トランプ287、ハリス251)からペンシルバニアの選挙人、19人をトランプが落とせば、ハリスの勝利となるが、現在、トランプのリードは0.7パーセントである。2016年のヒラリー・クリントンはこの時点の世論調査で3.5ポイント、2000年のバイデンは4.3ポイントリードしていた。結果は、ヒラリーが0.7ポイント差で敗北、バイデンは1.2ポイント差で勝っている。
理由は判然としないが、トランプと民主党候補の世論調査では、4〜5ポイント、民主党よりのバイアスがかかると考えていいかもしれない。おそらく、他の激戦州の結果を見ても、同じような傾向を示しているのではないか?激戦州で差を詰めたことで、ハリスにも少しだけ明るい材料が見えてきたが、やはり、トランプが勝っちゃうのではないかと思う。ああいやだ、いやだ。