不定期テレビ日記〜2023年12月
2023年12月01日(金)
ノート 最近、菊池寛をよく聞いている。朗読はあべよしみ。この人、朗読がうまいし選択もなかなか渋くてよい。菊池寛の小説は「新聞だけは毎日読んでいる日本の普通の大人が、余暇に娯楽として読む文学」という感じがする。「新・今昔物語」というシリーズも面白い。
この小説、菊池寛が新聞記事を読んで感じた違和感を、怒りに任せて書き記したものだろう。自分も、殺した者の「改心」を信じない。死刑廃止論というのは、キリスト教的偽善から来ているのではないか。日本人には、ラフカディオ・ハーンが「停車場にて」で書いたような、巡査殺しの悔恨、「自分は地獄に落ちる」と思い定めた上での悔恨の情がしっくり来ると思う。それさえ、自分可愛さゆえのギミックかもしれないが、「神に許されて天国に入る」と妄想されるよりは、被害者、遺族にとって受け入れやすいだろう。
カオソット紙記事から
投資詐欺罪で起訴され保釈中のセクシー系演歌歌手バイトゥーイが、ラチャーでのロイクラトーンイベントに出演。EM(Electric Monitoring) 足輪をつけて熱唱し、詰めかけた観客からは励ましの声多数。被告人が保釈中に足輪をつけてコンサートで歌うとは珍しい。初めて見た。したたかというか、背に腹は変えられないといういうか・・・タイは、こういう経済犯罪の量刑が重い国だから、心中、安らかではないだろう。
2023年12月2日(土)
ノート やっぱりADOは天才。考えてみると、じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゃりすいぎょのうんらいまーつふんらいまーつ・・・と唱える快感を自分も知っていたのだ。タイのお坊さんも、バーリー・サンスクリット語のお経を唱えて、意味もわからないのに悦にいっている。「巻き舌のRの快感」、これは万国共通のようで、外国人も口を揃えて気持ちいいと言っている。あっこちゃんくるかとこうしゃのはずれまででてみたがああああ・・・・あっこちゃんきもせずようもないのにこうちょうせんせがああああ・・・・あーあーあーああ、べんきょうやれい!この「勉強やれい」も巻き舌のRだ、べらんめえ。
2023年12月8日(金)
カオソット記事。
中国人観光客の女性が、ソイナナー通りを歩きながら「卑猥な言葉をかけられた」「身の危険を感じた」とTikTokでリポートとして炎上したそうだ。「タイのイメージを傷つけられた」とタイ人は怒っているが、ソイナナーとはまさにそういう所ではないか。しかも、目貫通りの延長線上にあるのだから、嫌でも通ってしまう。(とはいっても、大風俗街、新宿歌舞伎町の足元にも及ばない規模なのだが)
ネットでの炎上を受けて、タイ観光警察のスポークスマンは「捜査してみる」と一応答えている。刑法12条の「タイのこうちょりょうぞくを紊乱した疑いがなきにしもあらず」というのだが、さすがに乗り気ではないようだ。記事には「じゃ、カオソットの記者が社会面でバンコクの風俗街をレポートをしたら、処罰の対象になるのか?」とコメントしておいた。
แต่นักข่าวของข่าวสดที่ทำข่าว red light area ในกรุงเทพก็ต้องได้รับโทษหรือ ผมว่าเท่าที่เขาเสนิอข้อมูลความจริง ตัองยอมรับความจริงนั้นนะ พยายามแก้ปัญญาก่อนดีกว่า ก่อนที่จะวิพากษ์วิจารณ์คนต่างชาติที่พูดความจริงครับ
ノート プンプアンの「田舎歌手」
ノート タイ演歌の女王プンプアン・ドゥアンチャンの名曲。中部タイのゆったりしたルークトゥンの代表作でもある。歌うのは、The Voice Thailand 2013のファイナリスト、テンモー・ワリカー。絶唱。バックステージから歌に入る舞台演出も素晴らしい。日本の演歌よりタイ演歌の方が受け入れやすいのは、ジメジメした情念よりも、素直で、優しい諦念のようなものがベースにあることを感じるからだろう。しかし、もう10年も経つのか!
「田舎歌手」の歌詞拙訳は以下
2023年12月10日(日)
祝!大谷翔平、ドジャースとサイン。プロスポーツ史上最高の契約額。
やっぱりドジャース、里崎に勝った!(笑)
以下、玄人好みの理屈で大谷翔平のエンゼルス残留をムリヤリ予想した里崎智也のYouTube投稿。https://youtu.be/WTeP2QP9pIM?feature=shared
2023年12月11日(月)
ノート この人の映画は、「或る愛の歌」くらいでしか見ていない。他に知られているのはテイタム・オニールの父親としてか。(「ペーパームーン」で共演している)ロサンゼルスエンゼルスのご当地番組で、実況や司会をしているパトリック・オニールの父親でもあって、大谷翔平様のご縁から、最近、この人の事を思い出す機会があった。大谷の大ファンだったそうで、息子に頼んで手に入れた大谷翔平パジャマ(大谷の顔がそこらじゅうにプリントされている)を着て満面の笑みを浮かべている写真を息子がアップしていた。テイタムとは確執があったようだが、腹違いの弟のパトリックとはうまくいっていたようだ。享年82 合掌
2023年12月13日(水)
ノート この娘さんを見ただけでも、ウィグル人が狂信的、女性差別的ムスリムではないことがわかるだろう。伝えているのは、ミャンマーの反体制メディア。ウィグルの反体制活動家もいいが、ミャンマーの情勢は逼迫しているから、スーチーさんに二度目か、拘束中の大統領に平和賞を与えるのも良いと思う。軍政の早期崩壊を予想する人も多いが、崩壊してどうなるのか、エンドゲームが見えないのだ。このままでは、ミャンマーは一時期のアフガンのようになるのではないか。
2023年12月16日(金)
◇映画「沈黙の艦隊」の主題歌、ADOの Dignity
これって映画のテーマソングだったのか。知らなかった。ADOってメチャクチャメジャーじゃん、とはアルツハイマー的戯言か。しかし、先月まで、この天才歌手を知らなかったのだから仕方ない。楽曲を提供したのは、B'z・・・って、あの、やたらに声を跳ね上げて歌うボーカルがいるバンドだろう。すごい有名なバンドではないか。やっぱりADOはメチャクチャメジャー。
ADOのヘッドボイスって、ちょっと独特にくぐもっていて、本人には、それがコンプレックスらしいが、ファンにはそれが良いのだな。多分、山本潤子みたいな声になりたいんだろうけど。あ、山本潤子もちょっとくぐもっているか。こういう歌を歌う時に、完璧に歌わずに、声のブレ、揺れを微妙に残して歌う所がADOのすごさである。ちあきなおみが「赤色エレジー」を歌った時がそうだった。
映像は、ADO の公式YouTubeから。
2023年12月19日(土)
良かった、よかった。「ジョンQ」というデンゼル・ワシントン主演の映画を思い出した。「病院を占拠して人質を取って手術を強要するこのやり方以外には、マスコミに露出しまくって寄付を募るくらいしか、子供の命を救う方法はないだろうな」・・・と映画を見てそう思ったものだ。(大富豪なら話は別だが。)葵ちゃんの親御さんは、5億円以上、クラウドファンディングなどで集めたそうだ。映画の公開当時(2002年)は、クラウドファンディングなどなかったわけで、医療技術なども含めて、世の中は、一応、進歩はしているのだ。救えなかった命が救えるようになること以上の世の中の進歩はないだろう。
以下、映画「ジョンQ〜最後の決断」の一シーン
2023年12月21日(火)
ノート 今年もあと10日。考えてみると、コロナへの懸念が完全に払拭されたのは、今年になってからだが、もう完全に過去のことになっていることに驚かされる。最近メルマガを始めたので、在庫一掃のために過去の投稿をよく読み直しているが、このコロナ下で亡くなった女性歌手の話なども完全に忘れていた。おそらく、もう、近親者と親しかった友人くらいしか、彼女のことを思い出さないだろう。でも、こうやって、投稿がYouTubeに残ることで、見ず知らずの人が、彼女の歌を聞くこともあるのか・・・と思うと「不思議な世の中になったな」と思う。遺族にとっては、それが、ちょっとした救いになるのではないか?亡くなった当初は、とても見る気になれなかったとしても。おそらく自分ならそうだ。
2023年12月25日(月曜)
ノート NIDA(開発行政国立研究所)の「首相に相応しい人物」四半期世論調査。前の前進党代表ピター・リムチャルーンラットが4割近くとって、現職のセター首相にダブルスコアをつけてのトップ。次期首相の噂もあるタクシン元首相の次女は6%弱で、人気のなさが露骨に示された。政党支持率でも前進党が4割以上の支持を集めて、現政権の中軸であるタイ貢献党を引き離している。所属議員の前科の隠匿やDV問題、不敬罪による有罪判決など、ネガキャン、逆風ニュースが相次いでいる前進党だが、まだまだ人気は衰えていない。
今年の重大ニュースでも、ピター元代表が、憲法裁判所の決定により、議員職を一時停止され、首班指名選挙への出馬を阻止されたことが、これも4割近くを占めて政治部門トップだった。当然一位となると思っていたタクシン元首相の帰国、服役(警察病院でだが)は 、5位くらいに沈み(テレビのニュースで見たが世論調査がまだ見つからない。記憶で書いている)、大衆的人気という点での、シナワット一族の凋落が数字の上で如実に現れたかたちだ。逆に、一族の隠然たる影響力は増していると思うが、これでは選挙はできないだろう。ますます選挙が遠のいた感じである。ばらまき政策で景気を上向かせ、憲法改正をダラダラと世論の風向きを見ながらやってから、4年後に選挙ということになるのではないか。
2023年12月(火)
ノート 若い頃は、大人より子供が亡くなる方が、悲劇性は薄いと思っていた。世の中のことを知らないだけ、この世に未練もないだろうと。しかし、年をとると、子供が死ぬということは、当人もそうだが、むしろ周りの大人とっての悲劇なのだとわかる。子供に対する愛情ということももちろんあるが、子供の存在というのは、自分がいなくなった後も、この世の中があるということの、なんというか、自分が生きてきたことの、その後の継続性の根拠なのだ。これは特定の信仰を持たない人間の殆どがそうなのではないか?あるいは信仰を持つ人にとっても。別に自分の子供である必要はない。自分がそういう感情を抱いている子供も、血縁という意味では、自分の子供ではない。
2023年12月31日(日)
水泳日誌 2023/12/27
いよいよ来年1月1日に引っ越す。このプールともお別れ。ほとんど専用プールとして使わせてもらえてラッキーだった。このプールがなかったら、コロナ禍を生き延びることはできなかったろう。感謝!
田舎暮らしの生活記録のために、Go Pro を購入。新しく出たGoPro Hero 12が11,900バーツ。今、4掛けだから日本円にすると高いが、これが一番コスパが良いように思う。GoProのスタビライザー映像には中毒性があり、これに慣れると、不安定な映像が見られなくなる。
熱暴走の問題は、バッテリーを抜いて、外部電源で動かすことで解決する。これは仕事で実験済み。カメラに及ぼす長期的影響は分からないが、20分回すと熱で撮影が停止され、ボディが持っていられないほど熱くなるのだから、こうするしかない。プロ用と銘打つからにはこの問題を解決せねばなるまい。現に、オスモの会社(DJI)のアクションカメラは、2時間以上継続撮影できるのだ。
外付けのHDDは、2万アンペア、総出力30Wのものを1500バーツほどで購入。これはビッグカメラの店員から、チャージの時の電源は35ワット以下にしろと言われたため。編集ソフトも購入。
ファイナルカットをオンラインで9900バーツ。プレミアを月1300バーツで借りるよりもこの方が得である。YouTubeや Facebookに投稿する分には、ファイナルカットプロの方が使いでがよいのである。プレミアに慣れていると最初は戸惑うが、使っているうちに便利さがわかってくる。
ということで、GoProで撮影し、ファイナルカットプロで編集したものを投稿。一応、5K撮影である。光がよくないのでヒキのカットはよくないが、よると一応、4k撮影であることがわかる。ソニーの普通のデジカメで撮ると、このくらい編集でズームをかけると、もうぼけぼけになってたのだ。