不定期テレビ日記〜2023年1月
2023年1月1日(日)
今年は、上の娘は嫁入り先の北タイ、下の娘夫婦は軍隊勤務で不在、預かった孫と夫婦の3人で年を越す。12時前に屋上に上がって花火を見たが、花火の多さは昨年とそれほど変わらず、他のマンションで墜落事故があったとかで、管理委員会が屋上での花火見物を禁止していたため、花火を眺めていたのは私たち3人と、同じ階の友人、それから注意に来た警備員の5人だけだった。孫は眠くなって、早く部屋に戻りたがる。ビールが入っていたカミさんだけ、少しはしゃいでいた。
◇IMDb編集のジャッキー・チェン、アクションシーン集。
ある人の名言、
「普通のアクションヒーローは強がるが、ジャッキー・チェンは痛がる」「ジャッキー・チェンは強いから勝つのではない、諦めないから勝つのだ」「ジャッキー・チェンのアクションは即コメディである」「ジャッキー・チェンは常にアンダードッグである。だから劣勢を挽回するために周りにある様々なものを使う」
言い得て妙。
ジャッキー・チェンはアクションスターではあるが、キートンとかロイドとか、ああいう体技をベースにしたコメディアンの直系だとも思う。
そこから直せて的な喜劇的要素を削ぎ落として、パルクール的な街頭での曲芸行為に特化して見せたのが、タイのB級映画の奇跡的傑作「仏陀の首」(邦題「マッハ」)ではないか。
それにしてもジャッキーは晩節を汚しましたなあ。これには残念。
芸人なのだから仕方ないとは思うが、子供の頃からこの人を見てきた自分からすれば、独裁的な強権から香港人の自由を守るホンモノのヒーローであって欲しい、という幻想もあったのだ。
2003年1月2日(月)
タイは今日までが、正月休み。明日から通常勤務の会社が多い。
◇「男はつらいよ」の4Kデジタル修復版
正月といえばこれでしたなあ。定番の「エンディングひとつ前」のシーンとして、寅からさくらへ年賀状が届くのだが、この時のとら屋の風景が、日本の正月の代表的イメージだったように思う。今年の正月元旦、私がYouTubeで見たのは、正月を近くの河川敷で過ごす55歳の女性ユーチューバーの投稿だった。ま、これは、これで味があるし、「寅さん的アットホームは煩わしいから、自分は河川敷の方がいい」と思う人も、今は結構多いのではないか。この女性ユーチューバーがそういうタイプの人のようだった。
映像は松竹の公式YouTubeから。さすがに4Kデジタル修復版だけあって、画質の良さが、4K対応ではない私のモニターでも分かる。渥美清の若い頃は、テキヤ上がりのホンモノの素性が透けて見えて結構怖いし、マジで「こういう奴が身内にいると始末が悪いだろうな」と思わせるが、4Kのシャープな映像だと、余計にその感じが際立つようだ。
2023年1月3日(火)
タイは今日から仕事始め。
ノート 亡命政権の暫定大統領によるとPDF側の累積死者数は2000人。これは、最低でもこのくらいは亡くなっているということだろう。軍政側の死者を2万人と述べているが、これは、単純に自陣の死者数に10を掛けただけの数字のように思われる。白髪三千丈の世界だろう。Mizzima は民主派側のニュース組織だが、さすがにこの数字は「独立したソースで確認できない」とし、PDF側の死者数だけ見出しに持ってきている。
2023年1月5日(木)
ノート これはめちゃくちゃ面白かった。朗読もよい。起こった事が正確に記述されているだけで、物事は結構面白いのだな、と感じさせたし、小説的な味付け、脚色の部分も良かった。仇討ちの主役となるべき人物がプイといなくなるところなども、リアルだと思った。最後は、幸運と言うしかないのだが、事が成就する時というのはこう言うものだろう。森鴎外の小説だから「実際に起こった事を資料に基づいて書いているのだろうな」と思うから、読んでいる方も余計な事を考えない。また、題名からどこで仇討ちが成就するのかわかるから、安心して読んでいられる。が、それでもハラハラドキドキするのである。
2023年1月13日(金)
ネット・セイヤー死す。この人は、バンコク在住の関係者なら誰でも知ってる伝説のジャーナリスト。誰もが不可能だと思っていたポルポトのインタビューをやってのけた人。インタビュー映像は、なかなか良い値段がつかず、結局、アメリカのABCに5000万円で売ったと聞いた。今なら、ちょっと人気のある、おふざけユーチューバー稼いでしまう額だが、「ぼろ儲けした」という周囲の批判に、「自分はそれだけの費用と時間を投資してきた」と律儀に反論していた。自分で車を運転してポト派の支配地域に入って行き、車が地雷を踏んで死にかけた事もあるという。糖尿を患い、一人で息を引き取ったと聞いた。合掌
2023年1月16日(月)
水泳日誌 2023年1月16日
今年初めての水泳日誌。元日から泳いではいるし自撮りもしているが日誌を書くのは初めて。年末から年始にかけて泳ぐには少し寒かったが、今日は少し水が温んできた感じ。そうすると、体もリラックスし、呼吸も楽になる。
バタフライ、背泳ぎ、クロールで、それぞれプチブレークスルーがあったように思う。バタフライは、第二キックを二回連続して蹴ってストロークするドリルをやる事で、フラットに前に飛び出す感覚がちょっと掴めてきた。背泳ぎは、手の甲から、パチンと音がするくらい強く入水する方が、泳ぎが安定するようだ。今までは、小指からにしろ親指からにしろ、水しぶきを立てないように、そっと入水させていたのだ。クロールは、目線を下げ頭を沈める事ばかり考えていたが、頭を少しもたげて顔で水面を押すようにした方が楽に呼吸できる。この泳ぎでピッチは速めに、二回に一回呼吸で泳ぐのが、泳ぎ終わった後、一番、呼吸が安定しているように思う。平泳ぎは相変わらず。あまり進むようにならない。
忘れていた。クロールの6ビートのタイミンが未だに合わず、苦労しているのだが、この点、ブレークスルーに繋がると思われるドリルを見つけた。片足で二回連続で蹴り、一回目をキャッチの、二回目をプルのタイミングに合わせる・・・というもの。結局、6ビートのキックで重要なのは、同足側で蹴るこの2つのキックで、間にはさむキックは付け足しみたいなものなのだ。
2023年1月18日(水)
最近、朗読を聴きながら寝ることが多い。やはり、アナウンサーの朗読が一番じゃまにならない。これなどは「」眠れる朗読が謳い文句のクリップである。ジョバンニが病気のお母さんの牛乳を取りに、「銀河祭り」(ケンタウロスの祭り)が開かれている夜の街に出かけるところくらいで、眠りに落ちた。
3等バスの中で、スランユーというタイ人の男性スターと会う夢を見ている。撮影したものをYouTubeで公表する交渉をするのだが、その間も「銀河鉄道の夜」の朗読の声が聞こえてる。YouTubeを聴きながら交渉するのも失礼なので、止めようとするが止まらない。この時、自分は、カセットプレーヤーを持っていて、朗読はそれで聞いているのだ。次のシーンでは、一時、CMによく出ていた女優がバスに乗っていて、その人の童話の朗読を録音している。最後まで録音すると、自分の声がカセットから流れてきて、止められない。初めは、糞便の時に唸っている声のようであり、次に、何かふざけた歌を歌っている。これは寝る前に「裸の銃を持つ男」の爆笑クリップを見た影響だろう。やけにバスの中でスターと会うので「今日はバスの日ですか?」と聞こうとしたら、女優に「次はもう南〇〇駅だから」と遮られる。「もうあなたの時間は終わりよ」と言われたと理解して、雑踏の中に降り立って女優に手を振ったところで目が覚めた。
朗読の方は、何回か切り替わって、また偶然、「銀河鉄道の夜」がかかっていた。辛そうな顔をした少女が去って、ジョバンニと友人(名前失念)二人だけになり、ブラックホール(!)が出てきて、友人のお母さんのいる野原、そして、友人が居なくなり、ジョバンニは泣きながら目を覚ます。目を覚ましたジョバンニに、あんな事が待っているなんて!こんなすごい小説だったのか!全部聞いていないので、おりを見て聞きなおそう。しかし、あの「ブラックホール」が出てきた時の、イヤーな、寂しいような感じが忘れがたい。還暦近い男がである。牛乳屋が出てきた時の会話などは、畜産農家的にリアルで、大人向けの小説なのか、本当は怖い童話なのか判然としない不思議な感じである。読んでいて、時々、漫画のイメージが入り込むが、自分は、あの漫画の絵柄が嫌いなので、邪魔だった。
2023年1月20日(金)
テレビ朝日のニュースより
「マネキンの顔に“銀紙”アフガニスタンの首都で異変(2023年1月19日)」
ノート グロテスクなニュースだが、タリバン政権、思ったより強権的じゃないな、と言うのが私の印象。インタビューしたアフガン人が「馬鹿げた事たが、政府に従わざるを得ない」と正直に顔出しで喋っているのである。しかし、これが、もし、「日本のテレビで報道されるだけ」という安心感からそうしているのだとしたら、ネットにこの映像を出してはいけないのではないか。タリバン政権は日本に大使館を持っていないと思うが、この映像は全世界で視聴可能だ。まあ、タリバンにそこまでチェックする動機も、能力もないと思うが、報道する側の責任として配慮が必要なのではないかと思う。
2023年1月23日(月)
ノート One OK Rock の Take What You Want And Go. バンドのファンクラブが歌詞の書き起こし付きでアップしている。ワンオクの他の曲もそうだが、英詞がいいのですな。タカは、お母さんの森昌子によると、高校時代は英語は上手くなかったそうだし、英語を話しているのを聞いても、そんなに流暢ではない。この歌はタカの作詞となっているが、あるいは、日本語で書いた歌詞を英訳してもらっているのかもしれない。自分には英語の歌詞を評価するほどの英語力はないが、ネイティブの反応を見ても、「歌詞もすばらしい」というのが共通した評価であるようだ。この人は、もうソロソロ、世界的にブレイクするのではないか?と言っても、何とかいう音楽雑誌が、世界のロックシンガーの第27位にランキングしているそうだから、プチブレイクはしているのだが。
ジャニーズ恐るべし。それと、この歌、ひょっとしたら、両親の離婚の事を言っているのかもしれない。