不定期テレビ日記〜2023年06月
2023年6月7日(水)
ノート ムスリムにもいろいろある。この人なぞは、さしずめ東南アジアの穏健で民主的なムスリムの代表だろう。この人が国会議長になっても、婚姻平等法の審議に掣肘を加える事はないと思う、この法案の審議の時は、副議長に座を譲ればよいのだ。ムスリムに自分の宗教を信じる自由があるように、同性愛者にも自分の幸福を追求する権利がある。もちろんここには、彼らにとっての大きな矛盾があるわけだが、民主主義者の世の中にいる以上、ムスリムにはこの原則を認めてもらうしかない。
2023年6月24日(土)
◇モスフィルムが「戦艦ポチョムキン」を全編公開
それにしても衝撃のニュース。プリゴジンが「王様は裸だ!」と叫んでしまったようなのだ。「東部ロシア系地区へのウクライナ軍の砲撃」も「NATOの後押しを受けたロシア侵略の意図」もありはしないと言ってしまった。自由主義圏に住む我々には至極当たり前の事だが・・・。プリゴジン=ワグネルの反乱は、帝政ロシアにとってのポチョムキン号の反乱になるのだろうか。
「戦艦ポチョムキン」を、なんとロシアの国営映画スタジオ、モスフィルムが公式YouTubeで公開していた。ロシア映画の名作100みたいな企画の一貫らしい。この映画は、早稲田にあったアクトミニシアターで何度となく見たはずだが、一番、印象に残っているのは、高名な階段のシーンではなく、水夫たちを憤激させる事になる肉に集ったウジのアップである。
ポチョムキン号の兵士の反乱は、日露戦争でのロシアの敗北を受けて起こったようだ。現在のロシアのウクライナでの大敗を津島沖海戦に例える人がいるのはそのためだ。ロシアは歴史を繰り返すのだろうか。映画は時間のある時に見直す事にする。アクトミニシアター では、この映画はオールナイトのラインアップに上がる事が多く、殆どいつも寝ていたのだ。
90歳のジャーナリスト、瀬戸正夫さん。バンコク在住。現在は92歳になっているはず。今でも新しい本を出す意欲を強く持っておられると聞く。冒頭、瀬戸さんの介添えをされているのは、聞き手の宇崎真さん。バンコク在住の私の大先輩で、この頃、78歳。今でもジャーナリストの仕事をバリバリ続けておられる。敵いませんな、全くもって。
2023年6月26日(月)
ノート 結局、ベラルーシの仲介で手打ちか。残念!しかし、ロシアはグチャグチャだ。プリゴジンがプーチンの戦争目的を公衆の面前で否定した事も大きい。ロシア兵の厭戦気分はさらに高まるのではないか。
2023年6月27日(火)
ノート One Ok Rockの英語歌詞の良さについて、なぜ良いか、その理由を少し考えてみた。
①キーフレーズが良い。 このFight The Nightの場合だと、The light is gone and we know once more we’ll fight fight till we see another day というキーフレーズ、サビが抜群に良い。
②韻を踏む この歌に関して言えば韻はそれほど顕著ではないが、他の歌は思いの外ちゃんと韻を踏んでいる。韻をバカにしてはいけない。歌を歌ったり、聞いたりする時の快感に、韻は密接に関係しているのである、多分(笑)
③繰り返しのイメージ 歌詞は現代詩ではないのだから多くの意味を詰め込む必要はない。むしろ、キーフレーズの繰り返しの中で、スポンジが水を吸い込むように、歌と演奏によって、単純な歌詞が重たく意味を含むような歌が良い歌のように思われれる。ワンオクの場合、歌詞というスポンジが曲の進行と共にドンドン水を含んで行って、歌い終わりにタカがロングトーンで締め括る時には、スポンジからは重たく水が垂れている。ポタポタ流れ落ちているのは観客の涙、ということになるわけだ。
④歌詞が単純だから、イメージを過度に限定していないこと。 この間、タイ人の女性がワンオクの Heartache を聞いて涙を流してたいたが、彼女は最近父親を亡くしたのだった。この歌は、男女の別れを歌っていると思うが、歌なんか、どういう形でも琴線に触れればそれでいいわけだ。
ワンオクの歌は、多くはタカが作詞しているようだが、英詞部分はどうなのだろう。元のアイデアだけ与えて、ネイティブに作ってもらっているだろうと思っていたが、これだけ単純な歌詞だと、自分で作っているのかもしれない、と思い始めた。好みの語彙なども、繰り返し登場するようだ。もっとも、これは、誰か特定の英詞担当者に依頼していれば、同じことが起きるのだが、例えば、ハリケーンという言葉がそうである。