ワンオクに関するノート
2022年10月20日(木)
す、すごい。こういうのを聴くと、昔の日本の歌手は歌がへただったのではないかと思ってしまう。アデルのよりいいかも。でも、一方で、こういう歌を日本の歌手がうまく歌っても、あんまり意味ないんじゃない、と思ってしまう。こういうのは、あちらにいっぱいあるのだから。
2022年12月7日(木)
ノート One OK Rock の評価が、YouTube 界隈で物凄いことになっている。確かに、今までの日本人が歌う洋楽(半分は英語で歌っている)のレベルを超えていると思うが、The Voice などを普段聞いていると、既視感というか、既聴感を感じてしまう。「別に日本人まで、同じようなものを歌わなくても」と思ってしまうのだ。映像は、One OK Rock の公式YouTubeから。この歌は新曲でもないようだが、過去の歌、といった位置付けの曲でもないよう。タイでも、新譜をいきなりVevoなどでYouTubeにアップしてしまうのが普通になってきているから、収益の重点が「売り上げ」ではなく、SNSの広告収入に移行しているのだろうと思う。これは、聴く側にとっては、歓迎すべき良い状況だ。
2022年12月18日(日)
なんだこれ、知らない映画だ。ブルーハーツ、今聞くとよいバンド。One Ok Rock よりいい。
2023年1月14日(土)
ノート ジャーニーのボーカル、アーネル・ピネダとタカがリーモート共演している。アーネル・ピネダはすっかり雰囲気が違って別人かと思った。タカの歌声を聞いた時、あのジャーニーの鷲鼻の前のボーカルと、このフィリピンのスラムボーイの事を思い出したが、こういうコラボが企画されたという事は、同じ事を思う人も多かったのだろう。それにしても、タカは森進一と森昌子の子供なのだった。森昌子に顔が似ているとは思っていたが、まさか本当に子供だとは!今日初めて知ったのだが、日本では知られた話しなのだろう。
◇「るろうに剣心〜最終章」の主題歌
ワーナーミュージックの公式サイトより。Fueled by Ramen 公式とあるから、「なんのこっちゃ」と思ったが、「ラーメンを燃料にしている」・・・?(笑)この会社が、ワーナーミュージックの公式レーベルなのだそうだ。
Renegades は「るろうに剣心〜最終章」という映画の主題歌だそう。が、もっぱら私の関心は歌の方にある。てっきり、向こうの曲のカバーかと思ったら、One OK Rock のボーカルが作詞作曲したオリジナル曲なのである。そして、このボーカル・タカは帰国子女でもハーフでもなく、なんと、森進一と森昌子の長男なのだと!シィィィィーン・・・、皆さんは当然、知っているでしょうが、私は初めて今日、知りました。
しかし、これほどのレベルで洋楽を歌う日本の歌手が現れるとは!しかも、自分が作詞作曲したオリジナルの英語曲を!時代は変わりましたな。最初は「このくらいの歌手、The Voice を見ていればゴロゴロいる」とタカをくくっていたが、聞くたびにマジですごい。例えば下は、ジャーニーの二代目ボーカルとリモート共演したクリップ。マニラのスラム出身の奇跡的ボーカルと共演しても全然引けをとらないし、むしろ相手の声質に合わせる余裕を見せている。
それでも私は、昭和の人間だから、ブルーハーツとか、和楽器バンドの方が好きだが、いやあ、このバンドとこのボーカルはすごい。そして、タカには、是非、一度、「越冬ツバメ」をお母さんと一緒に歌ってもらいたい。
♪ひゅーるりー、ではでは
2023年1月15日(日)
◇映画「るろうに剣心」の挿入歌〜 Heartache
例によって映画は見ていないが、タカのこのバラードも素晴らしい。絶対、「越冬つばめ」も歌えますよ、この人は。
以前、竹内まりやの「プラスチックラブ」のリアクションビデオで、米国人たちが、「英語はアイムソーリーだけじゃないか」と嘲笑っているのを見た。「この田舎者が!」と舌打ちして見るのやめたが、やはり、向こうで本当に受けるためには、このくらいの分量は英語で歌わないとダメなのではないか。リアクションビデオを見ていても、日本語の部分で明らかにテンションが下がるのわかる。
特に、他国語を学ぶことに怠惰な西洋人に、その傾向が強いようだ。バイリンガル当たり前のフィリピン人などは、素直に、歌の良さを楽しんでいる。タガログ語と日本語は音の感じが似ていることも、理由の一つかもしれない。日本語をタガログに翻訳した時、あるいはその逆の場合も、メロディーに歌詞がしっくりのるのでる。これが5声のイントネーションのあるタイ語などだと、全く別の曲に聴こえることさえある。
話しが逸れたが、タカには是非、お母さんが歌った名曲「越冬つばめ」を英語50パーセントで歌って欲しい。別に訳詞でなくてもよい。演歌は日本の伝統的バラードなのだから、バラードの名手でもあるタカなら、それができるハズである。
ちなみに、私は演歌はダメな方で、特に美空ひばりは、「りんご追分」「哀しい酒」以外は、全部ダメ、それらにしても、できればセリフ抜きで歌って欲しいという・・・悪い意味で鳥肌が立つのである。「演歌以外のちあきなおみ」は全て好き。演歌でも、森昌子、石川さゆりの数曲は許容範囲、「越冬つばめ」は大好き・・・と、そういう感じである。全然、演歌のファンではない。念のため。
※映像の引用は One OK Rock のオフィシャルYouTubeより。
♪ ヒュールリー ではでは
2023年1月24日(火)
ノート One OK Rock の Take What You Want And Go 。これは、ワンオクの最高のライブの一つではないか。会場にいないものには、後半の観客のコーラスパートが長すぎる気もするが、これは何回も聞いているうちに、そう感じるようになったのだろう。初めて聞いた時は、感動し、圧倒された。
ワンオクの他の曲もそうだが、英詞がいいのですな。タカは、お母さんの森昌子によると、高校時代は英語は上手くなかったそうだし、英語を話しているのを聞いても、そんなに流暢ではない。この歌はタカの作詞となっているが、あるいは、日本語で書いた歌詞を英訳してもらっているのかもしれない。自分には英語の歌詞を評価するほどの英語力はないが、ネイティブの反応を見ても、「歌詞もすばらしい」というのが共通した意見のようだ。この人は、もうソロソロ、世界的にブレイクするのではないか?と言っても、何とかいう音楽雑誌が、世界のロックシンガーの第27位にランキングしているそうだから、プチブレイクはしているのだが。
ジャニーズ恐るべし。それと、この歌、ひょっとしたら、両親の離婚の事を言っているのかもしれない。
※動画はファンクラブサイトから。600万近い再生数があり、六年間、YouTubeで生き残っているいるのだから、何らかの形で著作権の折り合いがついているのだろう。おそらくは投稿者の側の収益権放棄。いずれにしろ、これは、YouTubeと投稿者の問題である。
2023年1月31日(火)
◇映画「永遠のゼロ」の挿入歌〜、ではなかったFight the Night
※どうも挿入歌でもないようです。YouTubeで「永遠のゼロ」の映像とこの歌を編集して流した人がいて誤解が拡がったよう。投稿しちゃったので、ま、そのままで、いいか(笑) コメント欄でのご指摘で知りました。ありがとうございました。とにかく、One OK Rock とボーカルのタカ、これはすごいですぞ。音楽の方は一見、一聞の価値は確実にある。以下が誤解の元となったクリップ。
と、ここまでお断りして、元投稿をそのまま出します。
Fight the Night. One OK Rock の公式 youtube から。素晴らしいバラード。驚くべき事だが、日本人ボーカル、タカ(帰国子女ではない、森昌子と森進一の息子である)が書いたとされる歌詞が、ものすごく良いのだ。ひょっとして日本語で書いたものを誰かが英訳しているのかもしれないが。
Here comes the rain
So many scars never fade
This is the price of war
And we've paid with time
We'll fight fight till there's nothing left to say
(Whatever it takes)
We'll fight fight till your fears, they go away
The light is gone and we know once more
We'll fight fight till we see another day
自分に詞を評価するほどの英語力はないが、今やYouTubeの一大ジャンルとなっているリアクション投稿で、ネイティブが口を揃えて英詞の良さを褒めるのだ。この歌以外にも、We are the colors in the dark とか、Silence strikes like a hurricane とか、すぐ頭に浮かんでくる印象的なフレーズが幾つもある。
映画は見ていないが、小説は読んだ。「ちょっと作りすぎ」という印象だが、涙が出てくる所が幾つかあった。映画を見ても多分泣くだろうが、これはあまり上等な涙ではないような気がする。むしろ、「陸軍よりはマシ」とされてきた海軍への辛辣な批判が面白かった。
タカは、現在でも、ある音楽雑誌で、世界のロックボーカル27位にランキングされているようだが、本格的にブレイクすれば、「永遠のゼロ」は、「タカが挿入歌を歌った映画」として記憶される事になるのではないか。しかし、やはり血筋というものは恐ろしい。日本から、洋楽を歌うこれほどの天才歌手が現れるとは!
ではでは
追記 ちょっと調べて見ると、歌詞は、Anthony Jude Cole という人との共作としてクレジットされている。Renegades はエド・シーランとの共作だと言う。歌によって、あるいは発表する地域によって、英詞と日本語詞の割合を変えているようだ。これは賢いやり方。やはり、一緒に歌えない曲は、その国では売れない。欲求不満が残るから。
2023年2月2日(木)
◇映画「るろうに剣心」の挿入歌 Broken Heart of Gold
One OK Rock の公式YouTubeから。いやはや大変なバンドが日本から現れたものだ。ボーカルのタカは、森昌子と森進一の長男というから、「DNA的に運命づけられた、東西融合の超絶ハイブリッド」とでも言うか・・・
今、ハマっている最中なので表現がオーバーになるのをお許し願いたいが、ベースボールの大谷翔平、ボクシングの井上尚弥、ロックのタカ、と言いたい気分なのである。日本ではすでに超有名なのだろうが、自分はついひと月ほど前に(後記、これは「数ヶ月前」と言うべきだった)、このバンドを「発見」したばかりなので、興奮気味なのである。
映画「るろうに剣心」は見たことがないが、スオードファイトに見るべきものがある映画シリーズらしい。ワンオクは、この映画の主題歌、挿入歌を第一作から歌っているそうだ。この曲は、沈鬱な雰囲気に終始する、ポジティブな歌詞の多いワンオクとしては珍しいテイストの歌であるが、そのウクツシサにタダタダ圧倒される。おそらく剣豪物語らしいこの映画の主人公の、ローエストポイントに合わせた曲調なのではないか。
洋楽はよく知らないのだが、「天国への階段」とか、ミッシェル・ポルナレフのような名前が浮かんでくる。向こうのロック好きは、チェスターという人に似ていると言っていた。最近亡くなった、リンカンパーク(林間公園?笑)とか言うバンドのボーカルだそうだ。実際、タカはこの人の大フアンで、この人の訃報を知った時のコンサートで、Take What You Want の曲中に、長い黙祷の時間を入れて死を悼んでいる。
と、興奮のあまり、何を書いているのかわからなくなったが、今やYouTubeの一大ジャンルとなった「リアクション投稿」で、向こうの音楽好きのワンオクへの評価がとんでもない事になっている。ご存知かと思うし、完全に乗り遅れている事は承知の上でご報告。とにかくすごいバンドでありボーカルなのだ。
ではでは
※後記 リンカンパークではなく、リンキンパーク。Take What You Want で、チェスターに黙祷を捧げたというのはガセのようだ。タカが泣いているように聞こえたのは、当日風邪をひいていたからで、長いサイレンンスは演出だったようだ。
2023年2月24日(金)
ノート 良いミュージックビデオ。見ていて、なんだか息が詰まるようだ。最後のシーン、母親と男の子が顔を見合わせて少し笑顔になるところでは、何故か涙が出た。これ、MVなしで聞くと、ウィツトが効いた、気軽に楽しめる曲なのだが。自分は中途半端な移住者で、タイで日本人は名誉白人みたいなポジションだから、こういう経験をした事はないのだが、娘たちを日本に住まわせたら、あるいはこういう目にあったかもしれない。Stand out fit in というのは、矛盾した、殆ど不可能な事を要求されているという意味だろう。
(後記 でも、そういうことは、生きていると普通にあることなのだ。このテーマを単純なプロテストソングにも、絶望っぽいリアリズムの諦観ソングにもしない、ワンオクのバランス感覚が絶妙だと思った。要は、若い人は、それを受け止めて、乗り切って行くしかないわけだから、あまり、深刻になってもいられないのだ。)
以下、コメント欄から、あるアジア系アメリカ人の代表的感想、
Gloria Klassen
As the child of Asian immigrants, this song brought tears to my eyes. I remember the push and pull of trying to fit in, rejecting my roots and culture just so other kids might like me, pushing my parents away because I thought I knew what I wanted. Now, I'm in my 30s and I can't thank my parents enough for what they did for me. Working two jobs from the crack of dawn to late in the evening. Moving to a foreign land and having to learn a completely new language and being away from everything familiar and safe just so that they could give my brother and I the best chances in life, the best opportunity. I'm so proud to be their daughter. And thank you OOKR for this beautiful anthem that speaks right to my heart.
2023年3月3日(金)
ノート Hard to Love 。One OK Rock のボーカル、タカが、父親への感謝を歌った曲だそう。という事は、森進一に贈った歌ということだ。タカは素行が荒れて高校を中退し、森に勘当され、家を出て、クラブでアルバイトしながら貧乏生活していた時期があるらしい。
この人には、実体験を歌っているとしか思えない歌が何曲かあり、Take What You Want And Go は、おそらく、両親の離婚を歌っているのではないか。
それにしても、この歌のサビのところ、
You make it look easy,
Even when I’m hard to love
というのは、非ネイティブの語感ではないのではないか。最初、歌詞を読んだ時、意味がピントこなかった。これは、直訳すると、「愛することが難しいような私であっても、あなたは、まるで当たり前の、簡単なことのように私を愛してくれた」という意味だろう。うまくこなれた訳が思いつかないが、ある程度年齢がいってから思い返すと「いやあ、そういう事だったなあ」と思わせる、単純だが、過不足なく思いが伝わるフレーズなのだ。
例えば、これが、You always love me, even when…とかなら、あまりにも既製品的な表現になってしまい、個人的な思いが滲み出る隙間がない。YouTubeのコメントを見ても、この歌詞に感動しているネイティブが多いのだから、そうとう優秀な英語ネイティブのブレーンがいるに違いない。
2023年4月2日(日)
ノート One OK Rock の Fight the Night にウクライナの写真をつけてみたい気分。これだけ人が死ぬと、戦後教育を受けた日本人には耐え難いが、自分たちが見たくないから、ウクライナ人に闘うなとも言えんだろう。
2023年4月11日(火)
ノート ここ数ヶ月、ワンオクの歌ばかり聴いているが、不思議な事に、だいたい全ての曲が、聞いた途端に好きになる。私の耳は、音感の鈍い人間の常で、耳に馴染んだメロディーが好きなはずなのに。だから、どの曲が特に好きとも言いがたいのだが、頻度で言えば、この The Beginning を一番聞いていると思う。タカが歌舞伎役者のように目をぐりぐりさせるとこも好きだ。多分、ブルーハーツのボーカルの影響でだろう。
ワンオクの歌を表現する時に、キャッチーという言葉をよく耳にするが、これは、つまるところ、耳に馴染んだ、以前に聞いた事がある歌に類似したメロディーという意味ではないか。要するに、万人受けするキャッチーな歌には、常にパクリの要素がつきまとうものだ思う。The Beginning にしても、このジャンルに詳しい人なら、あれこれ思いつく「前例」があるのかも知れない。ロック的教養に乏しい自分などは、ただ無邪気に楽しんでいるだけだが、そういう事なら、自分がワンオクの歌をすぐ好きになる理由も理解できるのである。流行歌は多かれ少なかれ、先行する楽曲に似ているものであって、それが度をすぎた場合にのみ、嘲りや批判の対象にされるべきかと思われる
自分が今まで聞いた中で、一番、「度を越してるなあ」と思わせた歌は、かまやつひろし作曲とされる「どうにかなるさ」というフォークソングだ。なぎら健一が、ある番組の最後に、ジョニー・キャッシュのレコードをかけた時、「えええっ」とズッコケてから「こもまでやって大丈夫なのか」と呆然とした。その曲の名前が今、思い出せない。
また、高田渡が黒田三郎の詩に曲をつけた「夕暮れ」という歌は、「ストーニー」という向こうのカントリーソングにメロディがよく似ていると思う。これは、もしかしたら、高田渡の方が先かも知れず、カントリーのメロディーはだいたいどれも似たりよったり、という事を意味するのかもしれないが、かまやつの方は、偶然の一致はまずありえないだろう。
追記 ジョニー・キャッシュではく、ハンク・ウィリアムズだった。以下、なぎら健一の番組。
ハンク・ウィリアムズの楽曲
高田渡「夕暮れ」
Stoney
2023年6月27日(火)
ノート One Ok Rockの英語歌詞の良さについて、なぜ良いか、その理由を少し考えてみた。
①キーフレーズが良い。
このFight The Nightの場合だと、The light is gone and we know once more we’ll fight fight till we see another day というキーフレーズ、サビが抜群に良い。
②韻を踏む
この歌に関して言えば韻はそれほど顕著ではないが、他の歌は思いの外ちゃんと韻を踏んでいる。韻をバカにしてはいけない。歌を歌ったり、聞いたりする時の快感に、韻は密接に関係しているのである、多分(笑)
③繰り返しのイメージ
歌詞は現代詩ではないのだから多くの意味を詰め込む必要はない。むしろ、キーフレーズの繰り返しの中で、スポンジが水を吸い込むように、歌と演奏によって、単純な歌詞が重たく意味を含むような歌が良い歌のように思われれる。ワンオクの場合、歌詞というスポンジが曲の進行と共にドンドン水を含んで行って、歌い終わりにタカがロングトーンで締め括る時には、スポンジからは重たく水が垂れている。ポタポタ流れ落ちているのは観客の涙、ということになるわけだ。
④歌詞が単純だから、イメージを過度に限定していないこと。
この間、タイ人の女性がワンオクの Heartache を聞いて涙を流してたいたが、彼女は最近父親を亡くしたのだった。この歌は、男女の別れを歌っていると思うが、歌なんか、どういう形でも琴線に触れればそれでいいわけだ。
ワンオクの歌は、多くはタカが作詞しているようだが、英詞部分はどうなのだろう。元のアイデアだけ与えて、ネイティブに作ってもらっているだろうと思っていたが、これだけ単純な歌詞だと、「自分で英語部分も作っているのかもしれない」と思い始めた。好みの語彙なども、繰り返し登場するようだ。もっとも、これは、誰か特定の英詞担当者に依頼していれば、同じことが起きるのだが、例えば、ハリケーンという言葉がそうである。
2023年6月30日(金)
ノート アラビア語の字幕がついているのがちょっと気になる、が、面白い。これもなかなか良い歌詞。若い人は大人から無理筋の事を言われて困惑するわけだが、ま、実人生にはそんな事は普通にあるのだな。ましてや芸能界、特にジャニーズなどは理不尽なことだらけだろう。タカは早熟の天才だから、そんな事も分かって、この歌詞を書いたように思う。皮肉がよく効いているコーラス部分も、ちゃんと韻を踏んでいて、聴いていて心地よい。
※後記、これ、投稿したのは女の子のようだ。おそらくムスリムの。投稿した時には、その点に興味を惹かれなかったのだろうか?
2023年7月3日
ノート ワンオクの歌はほぼ全て一発で好きになるのだが、その日によって、ハマる歌が違ってくる。今日はこれ。スクリームする前にタカが咳払いするのが芸が細かい、というか、喉が大丈夫か心配になってしまう。途中で歌舞伎役者のようなみえを切るのは、ブルーハーツのボーカル以来の好き伝統だろう。しかし、これほどライブの方がMVより確実に良いよというバンドは珍しいのではないか。99パーセントくらいそうなのである。
2023年7月10日(月)
◇映画「キングダム」の主題歌なったワンオクの名曲「Wasted Nights」
※映画はそーとー否定的に評価、主題歌は最高に評価してます。
主題歌はまごう事なき名曲だが、予告を見た印象では、映画は凡作だろう。これまでの経験で言うが、この手の大作アクション映画で、予告を見て「血湧き肉躍る」「見たくて仕方なくなる」とならないようでは、本編はつまらないのである。予告というのは本編の中で訴求力のあるシーンを集めたものなのだから、そこで既にイマイチだと、本編は推して知るべし・・・となってしまう。おそらく、原作のファンに乗っかって、そこそこ客が入る、といった程度の映画ではないか?見ないで評価するな、と言われそうだが、公開される全ての映画を見るわけにはいかないので、「見る前に評価する」ことも必要なのである。
しかし、この映画にこの主題歌はもったいない。「Wasted Nights」は、曲、演奏、ボーカル力への賞賛は言うまでもないが、英語歌詞に対する評価がネイティブの間でも高い事に驚かされる。ワンオクの歌は、もう少し国際的な評価を受ける可能性のある映画にとっておくべきではないか。という事で、映画はつまらなそうなので、この機に、One Ok Rockの英語歌詞の良さについて、なぜ良いか、その理由を少し考えてみる事にする。
①キーフレーズが良い。
このWasted Nights の場合だと、Don’t be afraid to dive, be afraid that you didn’t try というつかみの歌詞、キーフレーズがダイレクトに歌の主題を言い切っていて、素晴らしい。ここで、おおっ、となるネイティブが多いようだ。映画も音楽も、国際的に受けるものは、臆面もないほどに主題に対して直接的である必要がある。黒沢映画がそうだった。小津映画もある意味そうである。
②韻を踏む
この歌に関して言えば韻はそれほど顕著ではないが、他の歌は思いの外ちゃんと韻を踏んでいる。韻をバカにしてはいけない。歌を歌ったり、聞いたりする時の快感に、韻は密接に関係しているのである、多分(笑) タカの歌詞は、日本語でも韻を意識して丁寧に作っている。
③繰り返しのイメージ
歌詞は現代詩ではないのだから多くの意味を詰め込む必要はない。むしろ、キーフレーズの繰り返しの中で、スポンジが水を吸い込むように、歌と演奏によって、単純な歌詞が重たく意味を含むような歌が良い歌のように思われれる。ワンオクの場合、歌詞というスポンジが曲の進行と共にドンドン水を含んで行って、歌い終わりにタカがロングトーンで締めくくる時には、スポンジからは重たく水が垂れている。ポタポタ流れ落ちているのは観客の涙、ということになるわけだ。
④歌詞が単純だから、イメージを過度に限定していないこと。
この間、タイ人の女性がワンオクの Heartache を聞いて涙を流してたいたが、彼女は最近父親を亡くしたのだった。Heartache は、男女の別れを歌っていると思うが、歌なんか、どういう形でも琴線に触れればそれでいいわけだ。この場合、繰り返される、I miss you という単純極まりない歌詞が、彼女の涙腺を刺激したのだろう。
ワンオクの歌は、多くはタカが作詞しているようだが、英詞部分はどうなのだろう。原アイデアだけ与えて、ネイティブに作ってもらっているだろうと思っていたが、これだけ歌詞が単純だと、自分で作っているのかもしれないと思い始めた。好みの語彙なども、繰り返し登場するようだ。もっとも、これは、誰か特定の英詞担当者に依頼していれば、同じことが起きるのだが、例えば、ハリケーンとか、don’t be afraid といった言葉がそうである。
それにしても、もう一度言うが、「この映画にこの主題歌はもったいない」と思うのは自分だけだろうか?
2023年8月4日(金)
◇タカ、バービー騒動に憤怒!
さすが!タカ様
炎の中で崩壊するツインタワーにドラえもんとのび太をコラージュした投稿画像に、「今年も熱く冒険の夏ですね」と、東映のサイト管理者がコメントしたようなもんだ。
そういうコラージュ画像を作って、「アメリカ人よ、Think!」と挑発することもできるがやめておこう。皆さんもやらないように、マジで。(笑)
ではでは
リンク先
2023年9月1日(金)
ノート ワンオクロックの新曲、といっても、7年前に作って寝かしておいたものらしい。不思議だが、何故か、ワンオクの歌は一発で好きになる。リアクション界隈の評判も抜群にいいが、3日間で再生数133万回というのは、ワンオククラスのバンドとしてはどうなのだろう。どうにかして、向こうでの本格的ブレイクのきっかけを掴んで欲しいものだ。まだ、有名歌手のコンサートで前座を務めたりしているのである。
2023年9月28日
これが、十三年前の曲か。今年になるまで全然知らなかった。どんな状況、気持ちの時でも、聞ける歌があるのがワンオクのすごいとことろ。Full Package のバンドである。フルパッケージというのは、井上尚弥を形容する時によく使われる言葉だが、 そういえば、尚哉が練習中に出す掛け声と、タカがコンサートで観客を鼓舞する時の叫び声はよく似ている。鋭く高い「裂帛の気合い」、という風の声なのである。タカはサッカー選手を目指していたというが、彼もまごうことなくアスリートなのだ。この曲のコンサートバージョン見ると、その驚異的な体力、肺活量、動きながら歌う時のブレスコントロールの凄さに、その事を痛感させられる。何回も見たが、絶対に口パクではない。下はコンサートバージョン。
2023年10月30日(月)
ノート 最近のナンバーワンはこれだな。このコンサートバージョンのクライマックスへのビルドアップは素晴らしいの一言。リアクションビデオを見ていると、英語圏の人は、最高に盛り上がるパートが日本語歌詞になって拍子抜けするようだが、日本のコンサートだから仕方ない。海外のコンサートは、観客が最初から最後まで一緒に歌うので、収録では使えないのである。ベースの人は、このコンサートのためにピアノを練習したそうだ。少しは素地はあるのだろうが、才能のある人はすごい。
※後記 この曲、サビのメロディがブリトニー・スピアーズの Everytime とくりそつである。大丈夫かな、というくらい似ている。「ワンオクの歌がキャッチーなのは、先行する曲と似ているから」という私の持論の正しさが証明された形だが、ファンとしては複雑な気持ち。ここまで似ていて、大丈夫なのか・・・。
うーん、聞き直すと、ギリギリオーケー、という感じかも。少なくとも、かまやつひろしの、「なんとかなるさ」より、似ているのは部分的だろう。
かまやつの「なんとかなるさ」については以下
2024年1月19日(金)
ノート 29秒のロングトーン。こうなると完全にアスリートだ。少なくとも、アスリート並みの体調管理をしてないと、30代半ばでこうはいかないだろう。科学的トレーニング法が取り入れられて、ボクサーや格闘家の選手寿命が伸びているが、ロック歌手もそうなのだろうか。ボーカルコーチが「ポジティブなロックというのは自分には新しい分野で、だから魅了されている」と語っているのも印象に残った。ロック根性論もスポーツ根性論も、過去のもののなってしまったのかもしれないが、ポジティブな合理主義一辺倒だとつまらないし、ネガティヴな反抗的情緒だけなのもウンザリするのだから、自分は、決め打ちせずに好きなように聞くのである。
2024年8月8日(木)
最近、ADOばかり聴いてたけどやっぱり、ワンオクもいいな。しかし、まあ、どうなってんのかね、パンと見せ物を求める人たちは。困ったもんだ。あ、これはタイのことです。
※後記 この少し前に、前進党の解党判決があった。
2024年8月11日(日)
◇タカ、俺は忘れんぞ!GJ! 一年前の記事から。
ワンオクTaka「日本人としてマジで気分悪い」 バービー原爆騒動に憤怒「マジで舐めんなよ」
ロックバンド「ONE OK ROCK」のTakaさんが2023年8月2日までに、米映画『バービー』と米映画『オッペンハイマー』を掛け合わせた、原爆投下を連想させるファンアートに対して、SNSで「おいマジで舐めんなよって気分になる」と怒りを露わにした。・・・
以下、本文を見て下さい。
後記 この問題に関しては、しつこく、一年後に、以下のような投稿をしている。
ではでは