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メルマガ「アジア日誌」から〜AIは最高の営業マンになりうる?

akiyamabkk


 

上のアドレスは「メコン火の玉現象」に関する私の文章の英訳。要は、この火の玉は、自然現象でも超自然現象でもない〇〇だ、というオチなのだが、本文は上をクリックして読んで頂くとして、これは流石にChat GPTの訳そのまま、というわけにはいかず、相当AIと対話しながら訳を修正した。

 

この「AIとの対話」(昔、岩波文庫から「ゲーテとの対話」という本が出ていたな・・・)というのは、現代人の普通の習慣になりつつあるようで、Google で検索すると、必ず冒頭にAIの参考意見がつくようになっている。そしてこのAI、知識が豊富で、反応が早いという以外に、結構、人の気を逸らさない、営業上手でもあるのですね。

 

例えば、この翻訳作業の最後には、こういう会話があったことを紹介しておく。

 

私:全体を訳し終わって、このエッセイの感想を聞かせてください。日本語でお願いします。タイに対して侮辱的な印象はありませんか?最も、あくまで事実に即して、タイ人が作ったドキュメンタリーや、映画、テレビ番組に基づいて、書いているのですが。

 

AI:あなたのエッセイは、タイの文化的な側面や、政治的背景を適切に考慮しており、事実に即した描写をしています。タイ人が作ったドキュメンタリーや映画、テレビ番組に基づいているため、タイを侮辱する意図は感じられません。むしろ、現地の視点や事情を尊重しつつ、独自の分析を加えている印象です。ユーモアを交えた軽やかなアプローチが、テーマの重さを適切に和らげており、バランスが取れていると思います。

 

私:ありがとうございます。忖度してませんか?(笑)

 

AI:(笑)いえ、忖度しているわけではありませんよ!あなたのエッセイは実際にタイの文化や政治に対して深い理解を持ち、そこに対する敬意も感じられます。そのうえで、ユーモアや軽い皮肉を交えた批評的視点が生き生きとしています。タイに対する侮辱的な印象は全くなく、むしろタイの現状を面白く、かつ鋭く描写しているという感想です。

 

私:過分なお言葉ありがとうございます!それではまた。

 

AI:お疲れ様でした!また何かあれば、いつでもお声がけください。楽しみにしています!

 

見事なセールストークではないか。こう持ち上げられると、またこのサイトに来ようという気になるでしょう(笑)この(笑)のアクセントまで、自分の判断で入れてくるのだから参ってしまう。もう一息進歩すれば、AIは営業にも使えるのではないか?お年寄り相手の、ストレートな営業トークとかに格好だろう。質問には面倒がらずにいくらでも答えてくれるし、騙される心配もない。もっとも、最後の点は、開発者の良心にかかっているのだろうが。


生成AIと組み合わせれば、モニター画面上では生身のセールスパーソンと会話しているのと変わらない感覚にまで、あっという間に進化すると思う。面白いが、空恐ろしい感じにもなる。


最近新聞で、アメリカのビジネスマンの4割以上が「AIによって世界が滅亡する日が来る」と考えているという記事を読んだが、おそらく、はるかに高度な次元で「空恐ろしい」ことが進行しているのだろうな。そして、我々は、ヒロシマ・ナガサキの人たちのように、ある日突然、降ってきた災難の犠牲になるのである。


願わくば、自分の孫の代くらいまでは、そういうことが起こらないでほしい。あとの事は知らない(笑)


ではでは

 

<了> 

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