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<フォトアルバム>2024年4月 バンコクの乱痴気騒ぎとは一味違う農村のソンクラーン

akiyamabkk

タイ正月、水かけ祭り。2024年4月13日。ブリラム県のある村。まず、村を守護する精霊の祠に供え物をし、僧を招いて、祠の隣で有難いお経を唱えてもらう。仏教とアニミズムの混合、タイは神仏習合なのである。お経の後、僧に食を供して儀式を済ませると、村の菩提寺の本尊を先頭に、ビールをあおり陽気に歌い踊りながら寺まで練り歩く。いわゆる水掛けも、主にこの時行われる。バンコクのように、期間中、のべつまくなしに、だらしなく楽しみを貪ることはしない。嫌いだった水かけ祭りが少し好きになった(笑)



この「陽気な練り歩き」は、ソンクラーンの時だけではなく、村内で行われる全ての儀式につきもので、葬式の時でさえ「酒抜き、多少控えめ」バージョンで寺まで踊りながら練り歩くのである。そして、ご遺体を荼毘に付した後、厄落としの大宴会をやって、葬式の手伝いをしてれた親戚、友人たちの労をねぎらう。多少、不謹慎な気もするが、タイ式葬儀にかかる莫大な労力(特に家で執り行う田舎のそれ)を考えれば「無理もないな」とも思う。周囲の手伝いがないと絶対に成立しない家族の一大行事なのである。費用もかかり、イサンの農民はこれで身上を潰すのではないかと思ったが、最近、年寄りはみんな、自治体が運営する葬式保険に入っているそう。


葬式の話に脱線したが、今年のソンクラーン、悪くなかった。写真はGOPRO で撮影した動画からのスクリーンショット。


<了>

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