<フォトアルバム>2024年11月 稲刈り機ダああーッの今どきイサンの稲刈り
※クリックして拡大
(写真の内容)托鉢に来る雀、サッカー大会、秋の雲、秋の月、カティ衣奉納前の練り歩き、凧揚げ、完全機械化の稲刈り、学校の校庭でも籾干し、村の結婚式、十五夜の月(ロイクラトーンの夜)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最近のイサーンの収穫は、殆ど人力を使わない。稲刈り機でダーっと刈って籾にまでして車に備え付けのタンクに収納してしまう。稲刈り機には、粉塵を吹き出す砲塔のような長い管がついて、まるで戦車のようである。籾にした米は、校庭や寺の境内、自分の家の庭先などに2日ほど干して、倉にしまっておく。水分を多く含んだ新米は買い叩かれれるし、収穫期には値段が下がるので、米の水気を自然乾燥で抜きながら、値段の良い時に売るのである。
この時期、村ではカティン衣奉納の行事を行う。今年は11月15日、雨安居明けから1ヶ月後、開催期限の最終日に執り行われた。稲刈りの作業をしながら、カティン前日に「ハッピーパレード」「練り歩き」(タイ語では「へー」という)を楽しみ、翌日、寺でカティンの儀式を執り行うという目まぐるしさで、しかもその日は陰暦12月の満月の夜、つまりロイクラトーンの夜でもあった。加えて、農繁期のこの時期に普通は避けるはずの結婚式まで催されていたのである。稲刈り機導入による省力化が、収穫の労力を激減させたからだろう。
※以下、稲刈り機のビデオ映像。画質悪し。GoProの二倍ズームを使うと相当に画面が荒れる。編集でノイズリダクションなどかけてもここまで。編集時に画質をみながら寄った方がいい。教訓!
ちなみに、稲刈り機のレンタル代は操縦者こみで1ライ(0.16ヘクタール)600バーツ。家の近くにある10ライの稲田を2時間ほどで刈っていった。家のものは、奥さんと、婆さんが、時々来て見ているだけである。親戚、近所が共同で業者に発注するのだが、「ユイ」の名残というほど牧歌的なものではない。終わったあと儀式のように少し落穂を拾い、女どもが数人集まって野良で酒を飲んだ。それが結の名残といえば、いえない事もないか。
稲刈り機はイサンの近県にはないので、中央タイのスパンブリ県やアユタヤ県から借りて来るのだという。3期作ができ農業機械の需要が多い中央タイでないと、こういう高価な機械を買ってもペイできないのだそうだ。
<了>