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あの時、までのナガサキの日常を描いた映画・「明日 Tomorrow」

akiyamabkk

もうじきヒロシマ、ナガサキの原爆記念日。原爆投下から80年近くたって、核兵器が他国を屈服させるための露骨な脅しに使われる時代になった。映画は井上光晴原作の長崎の原爆の話し。「霧の如く消されてしまう」普通の人たちの、原爆投下までの日常を描いた映画だ。


ここで一首、


父母(ちちはは)は娘の熱を気に病みぬ  熱波となりて消さるるを知らねば


黒く焼けしボロ布を子の形見とて  撫でさすりおる父母を見し


おそまつ!随分前に見た映画(テレビドラマ?)だが、時々思い出して、イヤな、虚しいような気分になる。あまり憶えていないのだが、何十年も経った後で、感性の擦り切れた初老の男を、そういう気分にさせるのだから、いい映画なのだろう。二番目の歌は、何十年も前に、そういうお父さん、お母さんをNHKのドキュメンタリーで見た。


幾十万の生きてきた人 閃光のあとどこへ行ったの?


と思うと、イヤーな気分になる。天国でなければ地獄へ行ったのか?


合掌 

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