「マイケル、ケイを焼肉に誘う」(名作「ゴッドファーザー」のパロディ)
名作「ゴッドファーザー」のパロディ。コッポラ先生すみません!
上のシーン、オリジナルは、ファミリーの敵を射殺して、シシリアでの長期潜伏を余儀なくされたマイケルが、フィアンセのケイと再会し結婚の申し込みをする場面である。I Love you and I need you. で終わるマイケルのセリフは、映画史上、最も喧伝された口説き文句の一つだろう。
YouTube をやっていない人に説明しておくと、こういう著作権のある映像をアップしたからといって、必ず規制、削除されるわけではない。多くの場合は、収益権を放棄することと引き換えに、著作権者からネットでの掲載を容認されるのである。もちろんフルムービーやネタバレの概要クリップをアップしたりすれば1発アウト退場と!となるだろうが、ここで言っているのは、「引用」の範囲内の短時間の映像使用のことである。
広告収入は著作権者に入るわけだし、いわばボランティアで、コンテンツの宣伝をしてくれているわけだから、こういう条件を設けておけば、特別の事情がない限り著作権者の損にはならないのだろう。時々ネットを監視して検閲官を自任し、何でもかんでも著作権侵害を言い立てる人がいるが、YouTube の実情を知らないのではないか。
今回の場合、AIがあらかじめ定められた基準に従って許可したものだと思われるが、やろうと思えば、「パロディ作品を作って知的付加価値をつけたのだ」・・・という開き直り方もできるかもしれない。原作者や作品の価値や名誉を毀損するものだとダメだろうが、節度のあるユーモアなら、概ね許容されるのではないか?このパロディは、そのような「パロディ作品」だと思っているのだが、どうだろう。
ちなみに、同じように字幕をいじったお遊びとしては、東京物語のパロディ「Noriko Talking about Yakiniku & Human Greed 」というのも作った。これもパラマウント社から同じ条件で投稿への許可がおりている。(映画の海外での配給権を持っているのがパラマウントなのだろう)もちろん収益権の放棄に応じたからである。こう見ていくと、YouTube というのは、金儲けを考えなければ、かなり自由に遊べるメディアなのではないか?
以下がアドレス。小津先生、原節子さん、香川京子さん、すいません!
Noriko Talking about Yakiniku & Human Greed
<了>