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身辺雑記〜タイの田舎で小さな家を建てる

2025年01月27日(月)



昨年12月始めに作業を開始してから26日目。旧家屋の解体に4日かかっているから、柱立ての儀式(2025年1月6日)をして建築を始めてからは22日目である。この他に土入れして敷地を80センチほど高くするのに3日かかっているが、こちらは、建築を請け負ったグループとは別である。造成してから土が落ち着くのをひと月ほど待ったので建築の開始が翌年にずれ込んだ。 


建築をグロスで請け負ってくれた棟梁の話では、遅くともあと半月ほどで完成するという。だとすると、解体、造成に要した日数を除けば、1ヶ月ちょっとで、126平米平屋建ての家が完成するわけで、思っていたよりずいぶんと速い。毎日10人以上の職人が来て熱心に作業してくれるからだが、「モダーンデザイン」という設計を選んだからでもある。工法がシンプルなため工賃が安く、それにしては見栄えもいいので、タイで最近人気のある建築スタイルなのだそうだ。

 

Facebookには「自分はいかに安く家を建てたか!」を自慢する投稿がよく載っているが、その殆どが、この工法を採用して建てた家だ。それがだいたい、自分のイメージする金額の3割以下の安さなので、「嘘ばっかしつきやがって」といつも思っっていた。例えば以下のような投稿だ。

 



今、建設中の奥さんの家(私の家ではない)と建坪も作りもだいたい同じだが、建築費用 240,640バーツということかな?・・・しかし、絶対にこんな金額ではできない。奥さんの家の方が、多少広いし、作りも複雑ではあるが、そういうことでは説明できない安さなのである。 


しかし、これは、「工賃」のみの金額を見出しにしているのだと最近気づいた。大工さんへの支払いが、建築費全体の3分の一を占めるのが通例らしいので、その額を三倍すると自分の想像する建築費とほぼ合致するのである。とすれば、意図的にミスリードする一種の「つり」ではあるが100%の虚偽ではない。(工賃とするならば、結構安いと思う) 


投稿についているコメントを見ても、「嘘おつきなさんな」とか「大工への手間だけでしょう?」とか「セメント代だけでも足りない」とか色々ツッコミが入っているが、しかし中には真に受けるタイ人もいるようなのである。田舎で少しはマシな家を持ちたいと都会に出て頑張っているタイ人は多いわけで、真相を知るとがっかりするだろう。ずいぶん、罪作りなステルス広告だと思う。 


<了>


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