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バンコクの人口は 5,455,020人。「およそ600万人」とは言えなくなった!

  • 執筆者の写真: akiyamabkk
    akiyamabkk
  • 1月14日
  • 読了時間: 3分

更新日:1月15日




▫️タイ中央登録局が県別人口を発表


1月9日、タイ政府が2024年末時点でのタイ国の人口を発表、ネットメディア「イーちゃん」が、「あなたの住む県は第何位?」と以下のように伝えていた。


総人口 65,951,210人


1 バンコク      5,455,020

2 ナコンラチャシマー 2,620,172 

3 ウボンラチャタニー 1,867,942 

4 チェンマイ     1,799,019

5 コンケーン     1,772,381

6 チョンブリ     1,635,525


タイ政府の発表資料(クリックして拡大)
タイ中央戸籍局の発表資料

バンコクの人口が600万人に達してないのが意外だった。(スプロール化が進んでいるのか?)番組のナレーションでは「およそ600万人」と表現するのが常だったのだ。この数字では、四捨五入して600万人とも言い難い。困った。「およそ550万人」とでもすべきだが、中途半端な感じである。



一方、時々、報道で出てくる「バンコク首都圏」(バンコクに周辺県を加えたエリア)の人口は1000万人を超えるそうだ。30年住んでいてこの言葉の正確な定義を初めて知った。バンコクと周辺五県を合わせた地域である。タイ語と英語で、


กรุงเทพมหานครและปริมณฑล

Bangkok Metropolitan Region


・・・と呼ばれる。タイ語を直訳すると「バンコクとその周辺」という意味。และปริมณฑล が周辺という言葉である。この部分がなくて、กรุงเทพมหานคร だけだと、バンコク首都行政区、Bangkok Metropolitan Administration=BMA ということになる。


五県とは・・・



・・・のことだから、日本の「首都圏」が群馬あたりまで含むのと、同じくらいの感じである。


以上、紛らわしいので整理しておいた。


以下蛇足。ちなみに「バンコク 人口」のキーワードでGoogle検索したら、以下のような「AIによる概要」が出てきた。


AI による概要


タイの首都バンコクの人口は、2023年時点で約547万人です。一方、世界第16位の人口規模の都市として、2022年7月発行の「Demographia World Urban Areas」では1,800万人とされています。

バンコクは、タイの人口の約1割強を占める都市で、タイの都市圏の人口は約1,450万人です。タイの第二の都市であるチェンライの人口が約27万人であることから、バンコクへの人口一極集中が顕著です。


バンコクは、1950年代から1960年代にかけて急速な工業化と経済発展、政府の中央集権化を背景に爆発的な都市化を経験しました。経済活動の多くが産業、貿易、サービスといった部門に依存しており、バンコクはタイの中心的な位置を占めています。


また、バンコクには日本人も多く住んでおり、統計上では3万人、実際には10万人もの日本人がいると言われています。日本人が多く住む世界の都市別ランキングでは、アメリカのロサンゼルスに次いで2番目です。


事実かどうか確認する必要がある箇所がいくつかあることがわかるだろう。情報がアップデートされていないし、ソースの信用性の吟味が、AIはまだ甘いのである。例えば、バンコク首都圏の人口1800万人というのは、おそらく昼間人口のことではないか?周辺県の人口を足しても、この数字からは程遠いのである。

 

でも、めちゃくちゃ便利ですけども。


<了>


参考


イーちゃん記事


Wikipedia

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