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ADO日誌(2023年)

akiyamabkk

2023年11月8日(水)



これもすごい。最初は、宇多田ヒカルのマネかよ、と思ったが、30秒後くらいからすごくなる。顔はださないポリシーらしい。この人は、大谷や井上がそうであるように、アニソン半世紀の歴史が生み出した日本の最高傑作ではないか。


久しぶりに歌を聞いて涙が出た。


※公式サイトでライブバージョンがアップされた時、ファンが無断で上げていた動画はブロックされた。ここで最初に聞いて衝撃を受けたのは、このブロックされた動画だが、公式バージョンを埋め込み直しているので視聴可能である。




2023年11月9日(木)


アニソン界の大谷翔平、ADO



最初は、「ボーカロイドはここまで進化したのか」と驚いたが、生身の人間が歌っていると知って、もっと驚いた。Wikiによれば21歳の女性らしい。最近の日本人はすごい。全体が地盤沈下して個人が上がっている感じ。


追記 以下は「唱」のスタジオバージョン。





2023年11月10日(金)



す、すげえ・・・ワンピースというアニメ映画の挿入歌らしい。映像はADOの公式Youtubeから。


この人の声の潰し方は、演歌風アニソンの流れを汲んでいると思う。「ハクション大魔王」とか「いなかっぺ大将」とか、ああいうものの。もちろん格段にハードで、やばいくらいだが・・・。日本のアニメソングは、かつて、ものすごくバラエティ豊富だったのである。演歌から、ジャズ、シャンソン、クラシック、ロック、民謡まで全てが備わっていて、子供たちにたくまざる音楽教育を施していた。この人の多彩な声色(こわいろ)を聞いていると、そういうアニメソングの歴史が、ひとりの歌手に凝縮し体現されているように思うのだ。歌のうまさは抜群で、「Unravel 」や「罪と罰」のカバーでのシャウトは空前絶後と言っていいのではないか。アニソン界に現れた若き女神、ADO!



2023年11月12日(日)


◇海外のYoutuber が平伏すアニソンの女神



これも、映画「ワンピース Film Red」の挿入歌。7人のアーティストがそれぞれ曲を作って、その7曲をADOが歌っているのだという。アニメ自体にはあまり興味がないが、ADOにハマってしまった。


こういうのをマッシュアップというらしい。マッシュポテトのマッシュですな・・・多分。この人、編集がめちゃくちゃうまいし、みんなで一緒に聞いている感じになるのがいい。個々の YouTuber の許可を取らねばならないだろうし 、結構大変な作業でしょうね。それに翻訳までつけているのだからなかなかの労作。


それにしてもADOは天才。騙されたと思って聞いてみたら、マジで凄かった。海外でウケるためには、歌詞が英語でないとダメだろうと思っていたが(例、ワンオク)、ここまで歌が凄いと、充分、外国人にも伝わるのだ。MV に英語の翻訳テロップをつけているのも大きいだろう。これは大事。


また、この人、大人の歌を歌わせてもすごいのである。Unravel と椎名林檎の「罪と罰」は是非聞いてみてもらいたい。特に後者は、稚拙な歌詞を彼女が歌うと説得力がでてくるから不思議。


以下が「罪と罰」ADOの公式Youtubeから。




ではでは




2023年11月14日(火)


ノート 「Unravel」スタジオバージョンのリリースが楽しみ。このカバーは、このTeaser が終わった後から、ものすごくなるのだ。下が、コンサートバージョン。聴き終わって呆然とする。



あ、11月15日ということは、明日がリリースだ。





2023年11月17日(金)


◇アニメ「東京喰種トウキョウグール」の主題歌を天才ADOがカバー



世界的に大ヒットし、実写映画化もされた漫画「東京喰種トウキョウグール」のアニメ版主題歌を、天才歌手ADOがカバーして、昨日、公式サイトで公開された。今見ると、もう再生数が200万近くになっている。コメントの半分くらいは英語だから、ほぼ全て日本語の歌詞であるにもかかわらず、海外からのアクセスも多いのだ。


オリジナルは、「凜として時雨」のギターボーカル・・・とWikiにあった。Unravel は「崩壊する」みたいな意味だろうか。確かに、そんな感じの曲である。・・・と思ったら、「謎を解く」という意味らしい。「ゾンビミステリー風味」という趣のホラー漫画のようだ。最近の漫画やアニメにはあまり興味がないので、この傑作と評判の高いアニメも見ていない。


ADOの歌は、もはや、あたりまえのように凄いが、コンサートバージョンを先に聞いている人にはいささか物足りないかもしれない。スタジオバージョンでは、スクリームを抑えるだろうと予想はしていたが、自分も聴き終わって不完全燃焼の感じが残った。と言っても、こちらのバージョンを初めて聞く人には十分に衝撃的だろうし、「こっちの方が好き」という人もいるだろう。聴き終わって、私が言っている意味が分からず、「こんなにすごいのに、この人、何言ってんの?」と思う人がいるかもしれない。そういう人は、こちらも聞いてみてください。unravel ADOカバーのコンサートバージョン。マジですごいから。



と書いたが、ブロックされたようだ。リアクションビデオにはまだあるかも。少なくとも歌は聴けるだろう。


ではでは



2023年11月22日(水)

◇Unravel ADOカバーのコンサートライブバージョンが公式YouTubeで公開された!


と、やたらに長いタイトルになったが、よかった、よかった。ファンがアップした投稿映像がブロックされているので、「伝説のライブ」になるのかな、と危惧していたのである。公式であげるからブロックしたのであって、賢明なやり方だと思う。やたらと取り締まれば良いわけではなく、熱心なファンによる自主的な広報活動は利用すべきなのだ。今回ブロックされた投稿がなければ、この秀逸なライブバージョンが、ここまでの評判をとることはなかったろう。スタジオバージョンが出てまだ間もないのに、公開から半日で、既に、アクセスが60万人を超えている。


投稿についていたコメントに、「歌を聴いて久しぶりに涙が出た」とあったが、自分も同じ思いだった。囁くように歌う時の繊細さと、スクリームでの感情大爆発のコントラストに圧倒されるのである。


歌詞も良い。「僕の中に誰かいるの」というのはちょっと怖いフレーズだ。オリジナルを作ったバンドのギターボーカルは、この歌をアニメの主題歌として書き下ろしたそうだから、ストーリーに関係があるのだろうが、アニメーションや原作の漫画を知らなくても、十分に衝撃的なフレーズだと思う。騙されたと思って、聞いてみるをことお勧めする。そして、聞くならやはり、このライブバージョンなのである。




ではでは




2023年11月27日(月)


◇アニメ映画「ワンピース Film Red」で天才ADOが歌う和風ラップ



いやあ、ADOは天才。この人は私の「歌詞を理解したい」という妄執を打ち砕いた。この妙な拘りがなければ、ずっと前に洋楽が好きになっていただろう。何しろ、字幕を読まなければ、日本語の歌詞がわからないんだから、英語の歌を聞いているようなものなのである。しかし、言葉の意味はわからなくても、音を追う心よさは厳然とあり、言葉の歯切れの良さを楽しむことはできるのだ。若い頃から、そのようにして、洋楽を聞けばよかった。


ラップ風と和風の語り部分があるが、和風のがどこから来ているのか、教養がないからわからない。「オバケのQ太郎」OPの「だけどカッコいいつもりなんだってさあ」という最後のパートや、黒澤明の「乱」でピーターが、舞いながら謡う風刺ソングみたいなものを思い出した。してみると、能や狂言からきている調子、リズムということか。


ちなみに、冒頭の都はるみ的唸りに、海外のリアクション系YouTubeは一様に魅了されているが、これは、かつて自由だったアニメソングの伝統のなせるわざだろう。「演歌風アニソン」などというものがかつてはあったのだ。ADOが「田舎っぺ大将」や「ハクション大魔王」、「オバケのQ太郎」のOPを聞いているとも思えないが、「何をどう歌っても、インパクトがありさえすればいいのだ」というアニメソングの伝統は、しっかり引き継いでいると思う。


別に演歌好きではないので念のため。まず、リジェンド美空ひばりがダメ。「越冬つばめ」は割と好きで、「天城越え」「津軽海峡冬景色」「舟唄」などの名作レベルなら、かろうじで許容範囲・・・というくらいの演歌耐性である。もし演歌風アニソンを聞いていなかったら、演歌など全否定していたことだろう。


ではでは



2023年12月2日(土)



ノート やっぱりADOは天才。考えてみると、じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゃりすいぎょのうんらいまーつふんらいまーつ・・・と唱える快感を自分も知っていたのだ。タイのお坊さんも、バーリー・サンスクリット語のお経を唱えて、意味もわからないのに悦にいっている。「巻き舌のRの快感」、これは万国共通のようで、外国人も口を揃えて気持ちいいと言っている。あっこちゃんくるかとこうしゃのはずれまででてみたがああああ・・・・あっこちゃんきもせずようもないのにこうちょうせんせがああああ・・・・あーあーあーああ、べんきょうやれい!この「勉強やれい」も巻き舌のRだ、べらんめえ。



2023年12月16日(土)


◇映画「沈黙の艦隊」の主題歌、ADOの Dignity



これって映画のテーマソングだったのか。知らなかった。ADOってメチャクチャメジャーじゃん、とはアルツハイマー的戯言か。しかし、先月まで、この天才歌手を知らなかったのだから仕方ない。楽曲を提供したのは、B'z・・・って、あの、やたらに声を跳ね上げて歌うボーカルがいるバンドだろう。すごい有名なバンドではないか。やっぱりADOはメチャクチャメジャー。


ADOのヘッドボイスって、ちょっと独特にくぐもっていて、本人には、それがコンプレックスらしいが、ファンにはそれが良いのだな。多分、山本潤子みたいな声になりたいんだろうけど。あ、山本潤子もちょっとくぐもっているか。こういう歌を歌う時に、完璧に歌わずに、声のブレ、揺れを微妙に残して歌う所がADOのすごさである。ちあきなおみが「赤色エレジー」を歌った時がそうだった。

映像は、ADO の公式YouTubeから。


ではでは



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※埋め込みは全てADOの公式 YouTube から。


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