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ADO の凄まじい歌唱力を生歌カラオケで激痛感!

  • 執筆者の写真: akiyamabkk
    akiyamabkk
  • 2024年5月25日
  • 読了時間: 3分

更新日:2024年7月4日


ADO と吉乃と弱酸性がカラオケで歌う生歌を録音して、ADOのオフィシャルサイトで公開している。Ready Steady で共演した三人である。ADOの歌唱力が群を抜いているので、決して下手ではない二人が下手に聴こえて気の毒な感じ。ADOが気を遣って、時々わざと下手に歌っている気配もある。しかし、吉乃という女性ボーカルは、あの変な発声、発音の仕方に妙な魅力、色気があり、クセになる。ADOのような安定感はなく音程が時々ぶれたりするが、それもそれでよいのである。



3人ともボーカロイド世代で、YouTubeの「歌い手」出身。(顔は出さずにYouTubeへ、主にボカロ曲のカバーを投稿するユーチュバーをこう呼ぶらしい)「顔出しせず」を貫いて、コンサートもシャドウで見せるスタイルはADO が切り拓いた道であり、他の二人は年齢に関係なくADOに先達としての敬意を払っているようだ。


少なくともADOと吉乃は、内向、引きこもり、オタクタイプの「陰キャ」(ネクラの事を最近はこう言うらしい)のようで、以前ならこういう子たちは、吉本芸人風の「陽キャ」にいじられながら保護されるくらいしか居場所がなかったのだが、こうして堂々と?カラオケに集まって自己主張できるのは、ボーカロイドとネットのお陰だろう。もちろん、抜群の才能があってこその話だが、ネットが無ければ、彼らの才能が、薄暗いクローゼットの片隅から発掘され、日の目を見ることはなかったと思う。(ブレイク前のアドが、自室のクローゼットに防音材を貼って歌を録音し YouTube に投稿していたのは、有名な話しである)


また、彼らは、普通人には歌唱困難なボカロ曲を幼少期から聴いて育ったことで、抜群の歌唱力を身につけた世代なのである。(ボカロ曲は、普通の歌に比べて1.3 から1.4 倍、音程が高く、また、単位時間あたりの歌詞数が多いのだという。筑波大学の研究) いわば彼らは、日本歌謡界のアマチュアエリート出身であり、ADOはその英才教育世代の最高傑作、いわば日本歌謡界の井上尚弥なのだ。


ADO は、様々なジャンルの楽曲を、実力派のアニソン歌手が自由に歌っていた(最近はアップビートな曲ばかりにようだが)、一昔前のアニメソングの隔世遺伝的継承者でもあると思う。ADOのトレードマークである「はああーっ」という民謡っぽい掛け声や、演歌風のボーカルフライを聴くとそう思う。


ちなみに、ADOの歌がスタジオ加工の産物ではないかと疑う人は、2350あたりの「不可幸力」を聞いてみるべきだ。加工していない事は、一緒に歌う他の二人の歌声がハッキリと生歌(それなりに下手・・というか上手いのだが、ADOと比べると貧弱な感じがしてしまう) であることから明らかなのである。生歌でこの圧倒的な声の圧力とどっしりとした安定感!ただものではない。天才・ADOの声を聞くと、天才・井上尚弥の強靭な体幹を連想させられるのだ。


<了>

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